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韓国映画『マイウェイ/12000キロの真実』感想 – 興行失敗の大作もそれなりに意義がある

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マイウェイ/12,000キロの真実 (字幕版)

マイウェイ 12,000キロの真実 あらすじ

1928年、大日本帝国占領下の朝鮮で出会った日本人司令官の孫、長谷川辰雄(オダギリジョー)と、使用人の朝鮮人キム・ジュンソク(チャン・ドンゴン)。

二人はオリンピックを目指すマラソン選手としてライバル関係にあったが、やがて戦争がはじまり、中国とソ連、ドイツを経てノルマンディーに達する12000キロの数奇な運命を共にする。

マイウェイ 12,000キロの真実 感想

シュリチャンス商会のカン・ジェギュ監督作品。

日本からも多くの俳優が参加。ふだん、韓国人が日本人を演じて日本語が不自然で映画に集中できない不満があったが、これに関しては当然問題がない。

マラソン国家代表を目指していた日朝のふたりが第二次大戦に翻弄される。壮大なスケール、戦闘シーンは凄まじい。

戦争は愚か、民族に上下はない、血の通う人間同士、というテーマは良し。

ただ、話がかなり荒唐無稽。貴重な日韓交流作品にしては、お話しは若干残念だと言わざるを得ない。
また事実関係に関しても話にならないほどの考証エラーが多いようだ。

とくにファン・ビンビンの存在意義がわからなかった。ただ出して見せ場を提供しただけという感じが否めない。

肝心の二人の友情も、なんだか唐突で、どうしてこんなに信頼し合うようになったかの掘り下げが足りない気がする。

山本太郎が本当に嫌な日帝軍人を最期までばっちり演じていて、これは反日映画と反感を買うだろう。
でも現状、韓国の人を口汚く侮辱している人を見るにつけ、当時もさもありなんと思ってしまう。

ただ、韓国では親日映画と批判もあるようだ、両方を立てようとしてどっちも立たずだったようだ。

興行的には大失敗し、この映画の制作に巨費を投じることができたカン・ジェギュ監督の次作は、チャンス商会という小規模作品になってしまった。

ただ、こういう作品には意義があるし、日本人が日本人を演じることは映画のリアリティには必須の事だと思うので、こういった映画での交流はぜひ続けて行って欲しい。

マイウェイ 12,000キロの真実 映画情報

公開年:2011年
上映時間:137分
原題:마이웨이(マイウェイ)
監督:カン・ジェギュ

マイウェイ 12,000キロの真実 キャスト

チャン・ドンゴン:キム・ジュンシク
オダギリジョー:長谷川辰雄
ファン・ビンビン:シュライ、中国人女
キム・イングォン:イ・ジョンデ、車引き
キム・ヒウォン:チュンボク
オ・テギョン:クァンチュン
キム・シフ:塚本
チョン・ホジン:ジュンシクの父
ユン・ヒウォン:ソン・ギジョン、 ベルリン五輪マラソン 金メダリスト
キム・イヌ:山田
キム・スロ:マイクの男
イ・ヨニ:キム・ウンス、ジュンシクの妹
ニコル(KARA):陸上連盟案内係
山本太郎:野田、日本軍
鶴見辰吾:高倉、日本軍 大佐
夏八木勲:辰雄の祖父、司令官
佐野史郎:辰雄の父
白竜:陸上連盟 総裁