あらすじ
40歳独身、気難しく完璧主義者の建築家チョ・ジェヒ(チ・ジニ)。その隣に引っ越してきたチョン・ユジン(キム・ソウン)は、ジェヒの家から聞こえてくる大音量の音楽に腹をたて、ある日文句を言いにジェヒの家に向かう。ところがジェヒは腹痛で倒れてしまった、ユジンは仕方なく病院につきそい、女医のムンジョン(オム・ジョンファ)がジェヒの診察をしようとするも、ジェヒは頑固に拒否する。
阿部寛主演、同名タイトルドラマの韓国版リメイク。
感想
日本版は未見、予備知識なく、そこそこのラブコメかと期待せずに見たら、大当たり!
とにかく、最初っから楽しくて楽しくて、一気に見てしまった。
日本版を見た方のレビューだと、阿部寛のイメージが強いようで、どちらかと言うと劣化版の印象もあるのだそうだが、自分にはチ・ジニ演ずるジェヒが面白くて仕方がなかった。
ジェヒを演じたのは、冷めた松岡修造といったイメージのチ・ジニ。仕事ができるが神経質でコミュニケーション障害の40男にぴったりだ。
一歩間違うとちょっと危ない人にも見えるが。。
仕事やルックスは完璧なのに、プライベートに欠点はあってちょっとダサい。ただ性根は悪い人じゃない。
自分はそんな男性が好きみたいだ。ギャップが母性本能をくすぐる。
系でいうなら「ベートーヴェン・ウイルス」のカン・マエ系。
また、ムンジョンに衣服を剥かれたときの、筋肉隆々の体のギャップもよかった。さすが韓国俳優は脱いだらすごい(笑)
また、アラフォー独身”女子”ムンジョンも可愛らしかった。
自分はムンジョンと同じような年で、ユジンと同じ年の、自分よりものすごく年下の友達がいる。そのせいで非常に共感してしまった。
ムンジョンのほうが、ずっと大人なのに、ユジンに慰められる。周りからは不自然な歳の差の女の友情。わかるー。と思いながら見ていた。
主役はむしろムンジョンかもしれない。彼女の気持ちがどんどん変わっていくのが、とても理解できて、そして微妙な女心が痛いほどわかって、ジェヒがじれったかった。
でも、ジェヒの気持ちもわかるんだよなーと。どちらも味方したくなってしまった。
ユジン役のキム・ソウンも、めちゃくちゃかわいい女優さんなのだが、全くイヤミがなく。いい子だった。
ところで自分は犬が苦手なのだが、サングは可愛かった。日本版のフレンチブルドッグよりも、かわいいのではないかと思う。
従業員のヒョンギュ演じるユ・アインは、『成均館スキャンダル』のあの影のあるコロだと知って驚いた。
全然違うじゃないか。さすが、俳優はこうじゃなきゃ。コロのときはそれほどでもなかったが、この俳優に興味が出た。
もちろんドラマ中なので、誤解やトラブルで登場人物同士がぎくしゃくする場面も多々あるのだが、すぐに反省するなどリカバーもきっちりされて、ストレスなく見られた。
久々、というか珍しい、全方位、全登場人物が大好きになった気持ちのいいドラマだった。
目の超えた人にとってみれば、超完成度が高い、突出した作品では決してないのだろうが、自分を知っている友達に、自分が楽しんだドラマはどういうものかと聞かれたら、こういうのだと答える。
願わくば、最終回。もっともっと「その後」が見たかった。どうなったの?みんな。気になって仕方ない。それだけが、惜しい点。
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