あらすじ
貧しい家庭に生まれ、母と慎ましく暮らすハン・テウン(ヒョンビン)は、超エリート校である韓国科学高校へ入学、数学の天才と脚光を浴びるが、そのことがきっかけで親友ジョンギュ(イ・ソンホ)を追い込むこととなってしまう。その後、テウンは名をドックと変え、別人としてボクシングジムで働いていた。そんなある日、とんでもなくわがままな大金持ちの令嬢ボラ(ソン・ユリ)と出会う。彼女は筋無力症という難病に侵されていた。
感想
難病モノということで、お涙頂戴かよと敬遠していた自分。さらにイケメンに偏見を持つ自分は、ヒョンビンという言葉にも全く触覚を動かされなかった(笑)
ただ、ボクシングも話に絡んでくること、話題作ということもあり、抑えで見ておこうかとチョイスした。
なんと、面白いのなんの、あっという間に引きこまれた。
テウンがすらすら数学を解いていくときの音楽が好き。
あの数学は数学に詳しい人から見ても破綻はないんだろうか、聞いてみたい。
(関係ないが、並行して視聴していた「アタックNo.1」に出てくるコンピュータの数式がすっごくショボくてなめんな、と思ってしまったのもあって。)
特に、ジョンギュ役のイ・ソンホ。「タムナ」のカワムラ役でちょっと素敵じゃないのと思っていたので、嬉しかった。
がしかし、残念だった(涙)
ボラは難病を持っているが、なかなか可哀想とは思えなかった。ものすごく元気だし、病気を差し引いてもわがまますぎる。本当の筋無力症はあんなものではないと思うがどうか。
とっても血色良い病人、ボラのファッションも見どころのひとつ。わがままとはいえ、ボラ自体はとっても可愛くて、嫌いなキャラではなかった。病気という設定がなくても十分行けたと思う。
あ、あとボラをナンパした坊主も結構好き。
ドックのライバル、医師のゴヌ、は「タムナ」のキャンダリ、イム・ジュファン。優しくスマートなイケメン医師がぴったりだった。
しかしこんな優しいイケメンも、豹変すると怖いなあ。韓国人的には、ああいう風に怒鳴るのも魅力の一つなのだろうか。
対照的に、ドックがウジウジ気弱、黙って身を引くタイプ。自分はストレスが溜まるが、そういった寡黙なタイプの男性が韓国純愛ドラマの主演に多いという印象を受ける。けれど、こういう男性が珍しいからこそ、素敵、と思われるのだろうか。ドラマの中だけの男性として。
ボラの父は「あなた、笑って」のお父さん、そのときは貧乏な家庭の嫁の尻にしかれる夫だったが、今回は金持ち会長役。見事に貫禄があった。
ドックのいたボクシングジムは、ひと目で「パートナー」の冒頭に出てきたそれだとわかった。特徴的な屋根と壁画。
パートナーではボクシングは中途半端だったが、このドラマではかなりボクシングシーンが多くて、格闘技好きの自分としてはご満悦だった。
特にヒョンビンが体を張ったボクシングの試合シーンは、サービス満点でファンならずとも堪能した。
「ボクシングは下火だから、俺はK-1に参戦するぜ」というセリフが時の流れを感じる。2006年か、その頃は韓国のほうでK-1が盛んになっていたっけな(遠い目)
そんなセリフを吐いたジムのお笑い三人組も、良かった。暗くなりがちなプロットに、明るい笑いを与えてくれていいアクセントになった。
ジムの会長(キム・ウンス)も好きなおじさま俳優の1人、ボラのお母さんもプレジデントにも出てた綺麗なオバサン(オ・ミヒ)(五月みどりに似てる)、大学教授も良かった。
ドック(テウン)のお母さん(コ・ドゥシム)が、直前にみた「結婚してください」の貞淑なお母さん、このドラマでのやさぐれた姿とは別人のように対照的で、演技力を感じた。
そんな風に脇役陣も豪華で物語に様々な要素があったのに。。。
最終回、大風呂敷広げて回収しきれなかった感がいなめない。
すっかり二人の世界、ジョンギュどうなったや?
つい、寝てしまったよ。
Huluだと、17話めに撮影ドキュメントや裏話がたっぷりの総集編があって余韻が楽しめる。ヒョンビンファンなら尚嬉しいだろうね。
他のドラマでもあるといいのになあ。
願わくば、それをやるくらいないら最終回をもっと丁寧に、他の登場人物のことも思い出してあげて。。
面白かっただけに残念。
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