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日本映画『かぞくのくに』感想 – 安藤サクラ主演、在日韓国人家族の悲哀を描く(2013年 100分)

3.5
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かぞくのくに あらすじ

兄が帰って来た。父が楽園と信じたあの国から。病気治療のために3ヶ月間だけ許された帰国には見知らぬ男が監視役として同行していた。

微妙な空気に包まれる25年ぶりの家族団欒。奇跡的な再会を喜ぶかつての級友たち。一方、治療のための検査結果は芳しくなく、3ヶ月では責任を持って治療できないと告げられてしまう。

必死で解決策を探す家族だったが、そんな矢先、本国から「明日 帰国するように」との電話が来るのであった…

かぞくのくに 感想

一つのテーマを深く描いた佳作。出演者は地味だが安藤サクラはじめ演技は素晴らしい。
ヤン・イクチュンが出ていたことは『息もできない』を見た後で知った。

何も解決しない、何も進まない虚しさ。自分は無知なのでこういうことがあるということもしらなかった。

ごく一部、ある一組の家族を通してみることで、北朝鮮、在日朝鮮人の深く根深い悲しい問題を痛感させられる。

あえて、こう考えろ、こうあってほしいと描かずただ淡々と描写することによって、あとは見るものに任せている。

見終わってかなり経過するが、こうして感想を文に起こすのもためらわれた。心が苦しい。

親が子供に対して、良かれと思ってやったこと、当時は誰にも未来はわからなかった。

今現在もリアルタイムで苦しんでいる人たちがいる。しかしどうすることもできない虚しさ。

ただ他人ごとで終わっていってしまう日々。

これを見終わった後に、また一つ目線が変わる。

エンターテイメント性はないので、★は3つだが、見てよかった。

この映画は実話がもとになっているため、家族のその後については本で読むことができるが、、、

かぞくのくに 映画情報

公開年:2012年
上映時間:100分
監督:ヤン・ヨンヒ

かぞくのくに キャスト

安藤サクラ:リエ
井浦新:ソンホ
ヤン・イクチュン:ヤン同志