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韓国映画『八月のクリスマス』感想 – お涙頂戴が嫌いな人にこそおすすめ

4.0
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八月のクリスマス(字幕版)

八月のクリスマスあらすじ

静かな町で写真館を営んでいるユ・ジョンウォン(ハン・ソッキュ)。
彼は自分の死期を知りながらも、明るく静かに日々を送っていた。

そんなある日、駐車違反取り締まり係員の女性タリム(シム・ウナ)がやってくる。
二人はやがて心惹かれあっていくが、、

八月のクリスマス感想

ホ・ジノ監督の作品。

不治の病ネタは正直苦手だ。行く末が分かる、お涙頂戴は御免。
そうは思っても名作と名高い作品ということで、見ないわけにはいかない、ということで視聴。

結果は、見て大正解だった。

安易なお涙ちょうだいではない、いい意味で泣けない。非常に心温まる作品だ。
全ての描写が丁寧で、ゆっくりと時間が流れていく。特別すごい事件も展開もなく淡々と、、それでもどんどん引き込まれていく。

生きると言うことは、こういう丁寧な描写の積み重ねなのかもしれない、まるで自分の日記を見ているかのような錯覚にまで陥る。

決して可哀想ではない、全くイライラすることもない、とにかく暖かい。

最後、あのような終わり方、ともすれば消化不良になりがちなプロットを、絶妙な加減で心地よい余韻を残したラストに仕上げている。

ハン・ソッキュの演技がとにかく光る。

この映画をみて小津安二郎監督作品を想起したが、果たしてホン・ジノ監督は小津作品をとても気に入っているということを目にした。

古き良き日本を彷彿とさせるような韓国映画。見てよかった。

エンタテイメント性を求める方には少し物足りないかもしれない、星は4つ。

八月のクリスマス 映画情報

公開年:1998年
上映時間:97分
原題:8월의 크리스마스(8月のクリスマス)
監督:ホ・ジノ

八月のクリスマス キャスト

ハン・ソッキュ:ユ・ジョンウォン、写真館経営
シム・ウナ:キム・タリム、駐車取締員
シン・グ:チョンウォンの父
オ・ジヘ:チョンスク、チョンウォンの妹
イ・ハヌィ:チョルグ、チョンウォンの友人
チョン・ミソン:チウォン、チョンウォンの初恋の女性