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韓国映画『江南ブルース』感想 人物多すぎ、誰が得するベッドシーン

2.5
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江南ブルース(字幕版)

江南ブルース あらすじ

1970年の韓国。貧しさの中、兄弟のように暮らすジョンデ(イ・ミノ)とヨンギ(キム・レウォン)は、混乱の中で生き別れてしまう。

3年後、お互いが敵同士のヤクザの構成員となって再会を果たす。

江南の開発に絡んだ利権争いに巻き込まれ、二人の悲劇が始まる…。

江南ブルース 感想

いまひとつ感情移入できなくて残念。

イ・ミノとキム・レウォンの2大イケメンが主役。

最初の貧しかった生活からチンピラヤクザになっていくところの導入は良かったが、その後いきなり3年後?へ?

3年間チンピラ業界に居たらお互いわかりそうなもんだけどどうなんですかね。
ま、それはいいとして、、

とにかく登場人物が多すぎ。そして場面もめまぐるしく変わる。
え?誰だっけ?何の話だっけ?この人はどっちの組の人?と混乱して集中できない。

ケンカシーンのアクションは素晴らしいんだけど、キャラクターの動機に感情移入の準備ができてないから、何で?と今一つハラハラもしない。

中でも雨の墓場での乱戦はこの映画最大の見どころ、日本の映画クローズZEROを彷彿とさせる。

クローズの場合、動機はただの高校生のケンカだが、キャラクターにすごく感情移入できたからケンカシーンも面白く見ることができた。

とにかく、もう少しお話しを絞ってもらった方が良かったな。
チョン・ジニョンさんのキャラクターはとても合っていて良かった。

あとは無駄にディテールに凝ったエロシーン、そんなに何度も必要か?必然性をあまり感じない。
そんなにしつこいのにイ・ミノのベッドシーンがないという…。誰得なキャラのベッド。

そうかと思えば重要人物そうなキム・ジスの地上げ屋マダムとの絡みはあっさりしてて何だったんだ?と言う感じだし。

鑑賞後、ただひたすらむなしい感じだけが残ることを狙ったのであれば、正解かもしれないけど、
主人公二人にそれほど思い入れを持てなかったのでそんなに気持ちを引きずらない。

挿入歌のANAK(息子よFreddie Aguilar)が激烈に懐かしかった、死んだ父が好きだったなあ。今歌詞をみると、親の気持ちがわかる。

いい点もあるのに、残念さが多い作品。

俳優ファンか、バトルシーン目当て以外はあんまりおすすめしづらいかな。

江南ブルース 上映時間

公開年:2015年
上映時間:135分
原題:강남 1970(江南1970)
監督:ユ・ハ

江南ブルース キャスト

イ・ミノ:キム・ジョンデ
キム・レウォン:ペク・ヨンギ
チョン・ジニョン:クリーニング店経営、元ヤクザ親分
キム・ソリョン:カン・ソネ、カン・ギルスの娘
キム・ジス:ミン・ソンヒ、ルームサロン マダム
ハン・ジェヨン:パク・チャンベ、カン・ギルスの部下
チョン・ホビン:ヤン・ギテク、明洞商事 専務
イ・ヨンドゥ:チュ・ソジョン、ヤン・ギテクの女
ユ・スンモク:ソ・テゴン、国会議員
チェ・ジノ:パク・スング、国会議員
オム・ヒョソプ:キム・ジョンギュ、中央情報部長
チェ・ビョンモ:ムン課長、市庁
チ・デハン:チャン・ドクチェ、永登浦ナイトクラブ 理事
チョン・ベス:ク社長、ボンボンキャバレー
チョ・ムニ:サウジ・キム、中東出稼ぎ