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韓国映画『アトリエの春、昼下がりの裸婦』感想 – いやらしい映画ではありません、美しく切ないおすすめ映画

4.0
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アトリエの春、昼下がりの裸婦 あらすじ

ベトナム戦争が韓国にも暗い影を落とす1969年。

高名な彫刻家ジュング(パク・ヨンウ)は全身麻痺が進む難病を抱え、湖畔の町で療養していた。

創作意欲を失っていたが、妻(キム・ソヒョン)が連れてきた美しい町人ミンギョン(イ・ユヨン)をモデルに創作を再開する。

ジュングは生気を、ミンギョンは自信を得て、ふたりは絆を深めていく…。

アトリエの春、昼下がりの裸婦 感想

隠れた名作!良かった

タイトルとサムネイル画像で敬遠していた、いわゆる『コリアンエロスもの』かと、

昨日見た『あいつだ』に、霊感少女としてでていたイ・ユヨンが好演するということで見てみた。

いい意味で裏切られた、全く官能的な内容ではない、むしろ”清潔”。

悪女 AKUJOでクールな部長を演じた、キム・ソヒョンの美しさが際立つ。

この映画の原題は、여름 끝에 찾아온(夏の終わりに訪れた春)だ。

その名の通り、さわやかな風が吹き、一抹の切なさを引きつれて訪れた春の暖かさがこめられたような映画だ。
とにかく絵のように美しい。

それと赤ちゃんが可愛い。

基本的に登場する人々がみな良い人たちだ。もちろんクズDV男を除いて。
しかしあの最低男も、ベトナム戦争で障害を負ってしまわなければ別の人生があっただろうと思う。

自分は高校からずっと美術の学校に行っていたし、周りに彫刻家も裸婦の仕事をやっている人もいた。
なのでとても感情移入する部分が多い。

チン・グと、ペ・スビンがカメオ出演もしている。

ラストは切ない。高校の授業とかにとりあげて、先生の行動をどう思うかを討論の議題にしたいような気分だ。

非常に拾い物だった。おすすめ!

アトリエの春、昼下がりの裸婦 映画情報

公開年:2014年
上映時間:102分
原題:여름 끝에 찾아온 봄(夏の終わりに訪れた 春)
監督:チョ・グニョン

アトリエの春、昼下がりの裸婦 キャスト

パク・ヨンウ:キム・ジュング、彫刻家
キム・ソヒョン:チョンスク、チュングの妻
イ・ユヨン:イ・ミンギョン、裸婦モデル
チュ・ヨンホ:クンス、ミンギョンの夫
ユン・イェヒ:家政婦
チャ・ジョンホ:オ書房、使用人
キム・スアン:ソンイ、ミンギョンの娘
ナム・イル:ホン医師
ハン・ヘジン:伝導師
チン・グ:巡査
ペ・スビン:賭博仲間
イム・スロン(2AM):自転車青年