あらすじ
幼い頃オーストラリアへ里子に出された後、養父母に捨てられて野生児のように育ったムヒョク（ソ・ジソプ）は、外国人観光客をだまし金品を盗んで暮らしていた。そんな中、オーストラリアにロケに来ていた人気歌手ユン（チョン・ギョンホ）のスタイリスト、ウンチェ（イム・スジョン）と出会う。その後ムヒョクは恋人ジヨン（チェ・ヨジン）の結婚式で銃弾に倒れ、韓国に帰国、自分を捨てた母親が贅沢に暮らすトップ女優オ・ドゥリ（イ・ヘヨン）だと知る。
感想
可哀想過ぎて腹が立つ。
韓国では視聴後しばらく現実に戻れない視聴者がミサ廃人（原題ミヤナダ・サランハンダ）と呼ばれるほどブームになった感動作とのこと。
悲しい話ながら、大変な傑作だというレビューを目にした。
序盤からは面白かった、ワルのムヒョクはいまいち乗れなかったが、ウンチェが可愛らしくバランスがよかった。どうなるのか続きに目が離せなかった。
ユンを演じるチョン・ギョンホが、『あなた、笑って』に引き続き、かっこいいかどうかに疑問が残るイケメン？で母親に甘やかされまくるキャラ。これはこれで似合っていた。
ミンジュ（ソ・ジヨン）も、恋多き女というのがピッタリで、とても魅力的。ウンチェの家族もコミカルで、どの登場人物にもなかなかに感情移入ができた。
ムヒョクを演じたソ・ジソプ氏の不気味（いい意味で）な目は、カインとアベルでも良かったけれど、このドラマでも非常に表情で語る演技が良かった。
ムヒョクの変装は、笑ってしまったが、自分は結構きらいじゃないかも（笑）クラシックで。
ストーリーの起伏もなかなかよかったのに、11話。
ウンチェのセリフと態度がどうしても許せなくなってしまう、あまりにも人として許せない。
誤解、思い込み、暴言。ウンチェのとにかく極端な性格。
「二度と」「死んでも」のセリフがあまりにも安易に言われ、破られる。
・・・その後、見るのがきつくなる。
あまりにもムヒョクが可哀想過ぎる。そこで泣かせよう泣かせようとしているのがミエミエでだんだん冷めてしまった。
これでもかこれでもかとかかる「雪の華」にも少々食傷気味。
ついにムヒョクとウンチェのからみでは、全くといっていいほど泣けなかった。
とはいえ泣けてしまったシーンはある、それはソギョン（チョン・ヘジン）とガルチ（パク・コンテ）の親子とムヒョクの実の母オ・ドゥリの涙。
また、衝撃のラストについて、自分はあの終わり方にただ疑問符しかでなかった。
そして、これは星評価は★2だな、とまで思えてしまった。いくらなんでもあの終わり方はないだろうと。
一体皆様は何に感動して、韓国ドラマ最高傑作とまで言う人までいるのか？
どうしても理解できなく、あらためて感想レビューを検索してみた。そこで「ごめん、愛してる～空白の1年」というアニメがあることを知った。
検索すると、Youtubeで見ることができた。
そこで、わかった。
このアニメ（40分程度の作品だが、空白の1年を描く部分は10分程度）の補完があって、はじめて完成すると。
この「空白の一年」が、ドラマ内で描かれていたら、すべて納得できたし、このドラマが名作だと納得がいく。
ユンの行動、ウンチェ父の因果応報もわかった。ウンチェのセリフ、手紙、選んだ道も理解できた。
（ただ、最後まで自分は、二人があんなに愛しあう経緯がいまひとつ、理解できなかったけど。）
何より自分としてはガルチ親子と、オ・ドゥリのことが安心できたのがよかった。
何かで補完しないといけないのは反則だと思う。補完するなら、ひとまとまりの作品として公開されるべきで、検索してやっと見られるような結末は残念だ。
追記：
友達にすすめて一緒位2回めを見る、友達も途中で挫折しそうになったが、とにかく結末までみてと押しうる。
2度めのときには、1度目はわからなかった心理が描かれており、そうだったのか。と思うことしきりだった。
1度目の途中で挫折しなくてよかった。
アニメ「ごめん、愛してる～空白の1年」込で評価★4。
