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韓国映画『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』感想

4.0
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代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン(字幕版)

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン あらすじ

1592年に壬辰倭乱が勃発し、王である宣祖は若き皇太子・光海(ヨ・ジング)を残して明へと避難する。

残された光海は義兵を集めて戦うため、遠方の江界へ向かうことに。

彼の護衛をすることになったのは、他人の軍役を代わりに担う「代立軍」と呼ばれる農民たちだった。

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン 感想

マラソン、スーパーマンだった男などのチョン・ユンチョル監督作品。

光海君の時代、正規軍の代わりに、身分の低い人々がお金のために志願し、最前線で戦っていた、どこまで史実かわからないが、蔑称も含めて代立軍と呼ばれていたそうだ。

イ・ジョンジェが代立軍のリーダー、時代劇でちょっと悪い役をやると本当にハマる。いい声。

1592年倭(日本)に攻められ都を捨てて逃げた王、宣祖の話は、王になった男医心伝心などたくさんの映画やドラマの題材になっている。

朝鮮に出兵したのはもちろん豊臣秀吉。文禄・慶長の役と呼ばれている。

逃げた王が身代わりに世子の光海君を都に残した。
最悪の暴君として名高い光海君だが、この映画では悲劇の王子としてヨ・ジングが演じる。

太陽を抱く月でも世子をやっていたが、すっかり子役から青年になった。

どこかからどこかへ(わからなかった(笑))、とにかくすごい大移動をする話が中心だけれど、これがとにかく迫力たっぷり。

「恐れを知らずして強くはなれない」
のセリフなど、イ・ジョンジェ演じるトウのセリフがとにかく良い。

一方、大臣どもは
「王朝を守るためには民の犠牲は仕方ない」などのたまう始末。

代立軍も身代わりで、世子も身代わり、最初対立している二人の間に、だんだんと絆ができてくる。

日本軍(倭軍)の大将がパク・ヘジュン
鎧などが明らかに変なドラマもが多いけれど、この映画ではあまり違和感を感じなかった。

ちゃんと語尾が「ござる」だったり、日本の時代劇言葉になっていた。
ひどいときは、現代語だったりするので。
発音はまあ仕方ない、頑張っていたと思う。

ここでも、日本に寝返る朝鮮人がでてくる。日本がらみだと定番。

世子の成長と、民衆との心のつながりがだんだん築かれていくドラマが描かれていて良かった。歌と踊りのシーンは涙が出そう。

すごいスケールの時代劇だった、お金はそうとうかかっている。

こんないい光海君が暴君になるなんて。。
実は、韓国では、光海君の歴史認識には相違があると言われ、再考証されているのだそうだ。
この映画の光海君像は、新たな側面を描いたものだろう。

さて、韓国での評判は意外に悪く、歴史事実と違い過ぎて受け入れられがたかったそうだ。100万人動員を超えられず。損益分岐点は300万人だったそうだから残念。

また、ロード・オブ・ザ・リングの影響がみられるとのこと(未見)
韓国映画、武士(未見)や天軍のオマージュ的な部分もあるそう、そういえば、クライマックスに代立軍が立ち向かう所は似ているが、自分は少年漫画でもよく見るシーンなのでそれほど気にすることでもない気がする。

自分にとっては歴史背景知らなくても十分楽しめる傑作戦国時代劇だった。

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン 映画情報

公開年:2017年
上映時間:130分
原題:대립군(代立軍)
監督:チョン・ユンチョル

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン キャスト

イ・ジョンジェ:トウ、代立軍の首長
ヨ・ジング:光海、世子
キム・ムヨル:コクス、代立軍
キム・ミョンゴン:チョン判書
パク・ウォンサン:チョスン、代立軍
オ・グァンノク:コンボ、ヨンガム、代立軍
ペ・スビン:ヤンサ、光海の護衛
イ・ソム:トギ、宮女
ハン・ジェヨン:ワンチュン、代立軍
パク・チファン:コルタ、元 女真族軍、代立軍
チェ・ビョンモ:ナム内官
キム・ヨンミン:伝令
ナム・ギョンウプ:シン・チョル将軍
パク・ヘジュン:太郎兵衛、倭軍の将
キム・ミョンス:加藤、倭軍
パク・ホサン:宣祖、王
オ・スンユン:臨海君、光海の兄