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韓国映画『藁にもすがる獣たち』感想

4.5
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藁にもすがる獣たち あらすじ

逃げた女のせいで多額の借金を抱えるテヨン(チョン・ウソン)、新たな人生を歩もうとするヨンヒ(チョン・ドヨン)。
そして事業に失敗し、サウナで働くジュンマン(ペ・ソンウ)。
ある日、ジュンマンが大金の入ったヴィトンのバッグを発見し、藁にもすがりたい欲望に駆られた獣たちの運命が絡み合う。

藁にもすがる獣たち 予告編

藁にもすがる獣たち 感想

日本の同名小説を『犯罪都市』『悪人伝』の製作陣が映画化したものだそう。

ヴィトンバッグの中の金がめぐりめぐって、先が読めないスリリングな展開。

時系列が複雑なのにわかりやすい、秀逸な構成。

原作は読んでいないが、推理ものに関しては、日本がまだ勝っていると自分は思っている。
優れた小説を韓国映画らしいノワールに上手く昇華させたという感じ。

チョンマンソクとチョンウソンの阿修羅コンビにワクワ。
超のつくイケメンチョン・ウソンも年を取れば・・・ダメな元イケメンおじさんっぷりがすっかり板についてきた(誉め言葉)

チョン・ドヨンも色っぽくて怖くて最高!

ペソンウと認知症ユンヨジョンの親子。
キャスティングもすばらしい。

ユンジェムンもイヤらしい刑事役
出目金役のパク・チファンいいな

朝鮮族のイケメン年下男のチョンガラム、いいね

そしてそしてチョンマンソクの手下のキモイ首入れ墨男、ペ・ジヌンがいいキャラ、今後要チェック!

目立つキャラが多いと散漫になりがちなんだけど、全然気が散らない。
それぞれのドラマがしっかり描かれて没入できる。

とにかく四方八方めちゃくちゃに破滅していく展開なんだけど

終盤、息子ペソンウに語るユン・ヨジョンの言葉が自分の胸にもささった。
今後の人生でも心に刻んでいくと思う。

さて、ヴィトンは最後誰の手に?

誰にでも勧められるわけじゃないけど、こういうの好きな人ならぜひ!

藁にもすがる獣たち 映画情報

公開年:2020年
原題:지푸라기라도 잡고 싶은 짐승들(藁にもすがる獣たち)
監督:キム・ヨンフン
原作:曽根圭介『藁にもすがる獣たち』
上映時間:108分

藁にもすがる獣たち キャスト

チョン・ウソン:テヨン
チョン・ドヨン:チェ・ヨンヒ クラブのママ
ペ・ソンウ:ジュンマン
チョン・マンシク:パク社長
ユン・ヨジョン:スンジャ ジュンマンの母
ユン・ジェムン:ユ・ミョング 刑事
チン・ギョン:ヨンソン ジュンマンの妻
シン・ヒョンビン:ミラン
チョン・ガラム:ジンテ
パク・チファン:出目金
ペ・ジヌン:メギ パク社長の手下