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韓国映画『グランドファーザー 哀しき復讐』感想 – 切ないおじいちゃんコマンドー、スカッとはしないけど個人的にはおすすめ

4.0
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グランドファーザー 哀しき復讐(字幕版)

グランドファーザー 哀しき復讐 あらすじ

一人暮らしの老人パク・キグァン(パク・クニョン)は、古びたバスで工場送迎の仕事をし、なんとか生活していた。

かつてはベトナム戦争に従軍し、その後遺症にも悩まされていた。息子たちとは長いこと会っていない。

ある日、息子のソンドゥクが自殺したと知らされ、孫娘ポラムと再会することになるが、キグァンはソンドゥクの自殺に疑問を抱く。

グランドファーザー 哀しき復讐 感想

お気に入りお爺ちゃん俳優、パク・クニョンによる、おじいちゃんのコマンドー。(自分はランボーは見ていないがランボーのほうが近いようだ)

最初のシーンからうらぶれていて、きつい、こういう胸に来るのやめてほしい。
おんぼろのバス、外国人労働者を送迎する仕事、韓国の送迎バスは持ちバスなのか?
廃車のシーンはつらかった、自分も30年乗り続けた車との別れは寂しかったなあ。

嫌な予感しかしない。大丈夫、これは映画だから、可哀想なパク・クニョンはいないんだ!と自分に言い聞かせながら見進める。

外国人労働者と、保守系(韓国でも右翼というのかな)の年配者とのデモでの対立。
「俺たちは、変えるために戦っているんじゃない、守るために(アカのやつらと)戦っているんだ」
どこの国も同じか。。

この映画でも救急車を呼ばず、背負ってタクシーで病院に連れて行っていたが、韓国の救急車事情はどうなっているのだろう。

それにしてもポカリの缶も武器になるとは知らなかった。

痛快な復讐劇を期待したら、がっかりするかもしれないが、この映画の描きたいところはバイオレンスエンタメじゃない。

おじいさんも、孫も、ある意味自己責任で、今の環境にいるわけだが、そもそもは誰が悪いのか。
悪い社長たちの言うことも一理ある。
行政か?社会制度なのか?

貧困、風俗産業、外国人労働者、十分じゃない年金、、
戦争帰還兵、人を殺した経験、枯葉剤の影響、、
問題だらけ

この怒りを誰にぶつければいいのか?じゃあどうすればよかったのか?

孫も、この後まっとうに生きることができるのだろうか。
いろいろ考えさせられる。

重い内容ではあるが、90分と短いため、見やすいと思う。
俳優陣の演技はさすがの韓国クオリティ。

トイレ監禁のシーンで、口のガムテープの編集ミスがあるのでチェックしてみよう。

個人的にはおすすめ!

グランドファーザー 哀しき復讐 映画情報

公開年:2015年
上映時間:91分
原題:그랜드파더(グランドファーザー)
監督:イ・ソ

グランドファーザー 哀しき復讐 キャスト

パク・クニョン:パク・キグァン、バス運転手
チョン・ジニョン:キム・ヤンドン、社長
コ・ボギョル:パク・ポラム、キガンの孫娘、高校生
ペク・スンフン:マンテ、刑事
ウ・ギホン:ソク・チョンド
キム・ジュンギ:キム・インギ、ヤンドンの弟
オ・スンユン:キム・ギュヨン、インギの息子、ヤンドンの甥、高校生
キム・ヨンイン:ヨンド、キグァンの戦友
チュ・グィジョン:チョンミ、ヤンドンの妻
クォン・ボムテク:工場管理者
イ・スンヨン:社会福祉士