あらすじ
与党党員チャン・イルジュン(チェ・スジョン)は財閥の娘(ハ・ヒラ)を妻とし、さまざまな衝突を経つつも若き大統領に登りつめようとしていた。そんな矢先、何者かに銃弾で襲撃される。イルジュンの隠し子であるドキュメンタリー監督ユ・ミンギ(ジェイ・キム)の目線を通し、家族とは、大統領にふさわしい人間とは何かを問う。
20話いっきに見られる痛快政治ドラマ。
感想
原作はかわぐちかいじのマンガ、青年漫画らしい深く掘り下げた社会派のテーマは韓国では珍しいのだろうか?
これも韓国で視聴率が悪かったのが理解できない。
韓国大統領選挙が近いもあって興味深く一気に見ることが出来た。
チャン・イルジュンのような志の高い大統領だったら、日韓関係はどうなってたろう。。
韓国はほんの少し前の80年台でも学生運動家がスパイ容疑で死刑になるような国だったのかと驚いた。
また国民が大統領を直接選ぶという、直接選挙の欠点利点もよくわかった。
イルジュン夫婦は実際も本当の夫婦だそうだ。
当初は主役がユ監督で、彼のカメラを通して真実を見抜く、というストーリーだったはずだが、なぜか途中で全然ドキュメンタリーを撮影しなくなり、普通に選挙運動に参加していた。撮影しろ(笑)
恋愛も少しだけあったがあまり関係なかった。恋愛ロマンスべったりが実は苦手な自分にはかえってよかった。
対立するハン候補が女の香りのやさしい先生も演じたチョン・ドンファン。悪役も演じるが良い人オーラが漂う。
そして現職大統領が、直前に見ていたセレブの誕生での貧乏な大家(チョン・ハニョン)だった、そのギャップを楽しめた。
大統領夫人はヤン・ヒギョン、こういう権力と凄みあるオバサマの役やらせたら最高。
オ・ジェヒ役のイム・ジウン(ドラゴン桜の国語の先生)は大好き。
ドラゴン桜ではものすごく落ち着いた人物の役だったが、こちらでは感情の起伏の激しい女性の役、こういった真逆な役を演じられる人が多いのも韓国俳優・女優の魅力だ。
ストーリーはサスペンス、謎解き要素もあり。
引き伸ばしドラマにありがちなムダシーンがないのがいい。(個人的にはユ監督と娘の恋愛が邪魔といえば邪魔だが。。)
特に第13話の「過去との和解」について語ったシーンは印象的だった。
ロマンス要素は少ないのだが、ちょっとだけ露骨な部分もあるので家族と見たりするのは要注意だ。
韓国の政治事情も見れて、最後まで息つく暇もなく面白い。超おすすめ!