韓国映画『迷夢 – 死の子守歌 (1936)』感想 フル動画

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迷夢 – 死の子守歌 あらすじ

日本帝国統治時代(日本強制占領時代)の朝鮮京城(ソウル)。中流家庭の妻エスン(ムン・イェボン)は虚栄心が強く、娘のジョンヒ(ユ・ソノク)をほったらかしでデパートでの買い物に現をぬかし、離婚されてしまう。

デパートで知り合った男、チャンゴン(キム・インギュ)と豪華なホテルで暮らし始めるが、チャンゴンは実は詐欺師だった…。

迷夢 – 死の子守歌 フル動画

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迷夢 – 死の子守歌 感想

韓国映画好きなら必見の歴史遺産。

韓国に現存する最古のトーキー映画だそうだ。

当時の中流の暮らし、街並み、デパートの様子などがうかがえる貴重な資料。

詐欺師がレストランで飲んでいたビールがキリンビールなのが興味深かった。高級ビールだったのだろう。中流の夫が飲んでいるビールにラベルはない。

当時、主要な駅だった龍山駅(ソウル駅の近く)近辺の風景も見れて楽しい。

1936年の日本映画はどうだったかと、小津安二郎の『一人息子』と比較して見たが、庶民の暮らしは本土の日本よりも京城のほうがモダンで豊かそうだ。ただ、映画のクオリティや保存状態は日本本土の映画のほうがずいぶん上だと思う。小津安二郎と比較したから余計かもしれない。

洋画では1936年はチャップリンのモダンタイムスが公開された年だ。

朝鮮の統治時代は1910年~1945年(終戦)、第二次大戦は1939年から開戦。大戦中、日本は空襲で焼け野原となったが、京城は安全だったらしい。

この映画は、日帝統治時代とはいえ、まだ言論統制がそれほど厳しくなかった時期に制作されたものだ。1937年から厳しくなったとのこと。

描かれているテーマは、奔放に生きる女の悲劇、つまり、女が自由に好きに振る舞うのは悪だということを伝えている。封建的考えの強く残った朝鮮で、「新女性」や「モダンガール」といった西欧的フェミニズムが台頭してきたことをいさめるような内容。
当然、原題では是としない考えだが、これも映画を見て時代背景を知る貴重な資料であることは間違いない。

映画に出てくるチョ・テグォンは本物の有名舞踊家だそうで、踊りのシーンも芸術資産的価値があるそうだ。

音も聞き取りづらく、日本語字幕があるといえ見づらい。
娯楽的には現代では楽しいというものでもないが、韓国映画好きなら抑えておきたい一作。

迷夢 – 死の子守歌 映画情報

公開年:1936年
上映時間:48分
原題:미몽(죽음의 자장가)迷夢(死の子守唄)
監督:ヤン・ジュナム

迷夢 – 死の子守歌 キャスト

ムン・イェボン:エスン
イ・グムニョン:イ・ソンニョン、エスンの夫
ユ・ソノク:ジョンヒ、エスンの娘
キム・インギュ:カン・チャンゴン、エスンの情夫
チョ・テグォン:チョ・テグォン本人役、舞踊家

この映画は韓国映画100選に掲載されています。

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