善徳女王 あらすじ
新羅ではチヌン王の側室・ミシルが王妃の座を狙っていたが、王が孫を後継者にしようとしていると知った彼女は王を暗殺する。
一方、双子が不吉とされていた王族で生まれた双子の王女、一人は侍女によって連れ出される。
連れだされた赤子はトンマンと名付けられ、身分を知らず中国で育つ。しかし、運命に導かれるように新羅に戻り、宮廷を牛耳るミシルと対決する…。
善徳女王 感想
朝鮮半島で初の王となった新羅27代王善徳(ソンドク)女王の波瀾に満ちた生涯を、総制作費250億ウォンを投じた時代劇。
韓国では、視聴率40%以上を記録、当初50話の予定を12話延長して全62話の放送となったという。
『宮廷女官チャングムの誓い』の脚本家キム・ヨンヒョンと、『JSA 共同警備区域』の原作者パク・サンヨンが共同で脚本を担当した。
62話という長さのドラマを見るには勇気がいる。長い時間がかかるし、オンデマンドビデオ配信には期限があるからだ。
DTVの場合、今のところ1ヶ月以上前までには配信期限の表示が出るので、出ていないうちに見ることに踏み切った。(尚、2020年年11月現在、再配信されている)
長編時代劇は、まず長い子供時代のエピソードから始まるのが常。若い頃を演じる俳優陣を見るのも楽しみの一つ。
トンマン少女時代は、とにかく時代背景が古い。
日本でいうと聖徳太子の時代に近いほどなので、まるでファンタジードラマをみるような非現実感があり、いつもの韓国史劇とはまた違った趣がある。
とにかくこのドラマは、コ・ヒョンジョン演じるミシル様が秀逸。
ミシル様を見だけで価値があるといっていいドラマなので、ミシル亡き後がどうも失速感が否めないのが残念だった。
当初の50話で止めておけば、、という気がしてならない。
トンマン(イ・ヨウォン)とピダム(キム・ナムギル)、ユシン郎(オム・テウン)との三角関係も見どころの一つではあるが、感情のはっきりしないトンマンのせいか、それほどドキドキはしなかった。
とはいえ、二人の最後の別れは名シーンには間違いない。
その他に自分のお気に入りのキャラクターといえば、チルスクを演じたアン・ギルガンと、アルチョン郎を演じたイ・スンヒョン。
イ・スンヒョンに関しては他のドラマでも見てみたいのだが、なかなか見る機会がないのが残念だ。
アン・ギルガンは対照的にドリームハイを見るとすごく笑える。
俳優の演技の幅を見ることが、自分が韓国ドラマをみている最も楽しめる点の一つだ。
非常に長い作品だったし、史実に即していない部分も多々あるだろうが、韓国と韓国ドラマの歴史を知る上で重要なドラマだったと思う。がんばって見てよかった。
見てる間も退屈はしなかった。
ほぼ☆5だが、終わり方が自分としては今一つだったので、一つ減らした。最終回の評価によって自分の採点は大きく変わる。
善徳女王 ドラマ情報
公開年2009年
話数:62話
原題:선덕여왕(善徳女王)
善徳女王 キャスト
イ・ヨウォン:トンマン(徳曼)、善徳女王、新羅の姫、新羅第27代王
コ・ヒョンジョン:ミシル(美室)、宮殿を支配する宮主
パク・イェジン:チョンミョン(天明)、トンマンの双子の姉
オム・テウン:キム・ユシン、トンマンの右腕、伽耶人
キム・ナムギル:ピダム、ミシルの捨て子、父は真智王
チョン・ホビン:ムンノ(文努)、国仙(ククソン)、花郎の総指導者
ソ・ヨンヒ:ソファ、トンマンの養母、ペクチョンの侍女
アン・ギルガン:チルスク、ミシルの護衛兵
チョ・ミンギ:真平王、トンマンの父、新羅第26代王
ユン・ユソン:摩耶(マヤ)夫人、トンマンの母
ユ・スンホ:キム・チュンチュ(太宗武烈王)、チョンミョンの息子、新羅第29代王
シン・グ:ウルチェ(乙祭)、真平王の忠臣
チョン・ノミン:ソルォン、ミシルの情夫、花郎、9代目風月主
トッコ・ヨンジェ:セジョン(世宗)、ミシルの夫、6代目風月主
チョン・ウンイン:ミセン(美生)、ミシルの弟、10代目風月主
ペク・トビン:ポジョン(宝宗)、ミシルの息子、父はソルォン
キム・ジョンヒョン:ハジョン(夏宗)、ミシルの息子、父はセジョン
イ・ムンシク:チュクパン、花郎、トンマンの部下
リュ・ダム:コド、花郎、チュクパンの弟分
チョン・ソンモ:キム・ソヒョン、キム・ユシンの父
イム・イェジン:マンミョン夫人、キム・ユシンの母
ソン・オクスク:ソリ、神官
チュ・サンウク:ウォルヤ(月夜)、復耶会首領
チョン・ホグン:ソルチ(雪地)、ウォルヤの右腕、伽耶移民の首領
イ・スンヒョ:アルチョン、花郎、飛天之徒の長
イ・デヨン:ユンチュン、百済の将軍
ユイ:ミシルの少女時代
シン・セギョン:チョンミョンの少女時代
キム・ユジョン:チョンミョンの幼少時代
イ・ヒョヌ:キム・ユシンの少年時代