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オムニバス映画『TOKYO! – シェイキング東京(ボン・ジュノ監督)』感想

3.5
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TOKYO! [DVD]

フランスのミシェル・ゴンドリー監督・脚本 「インテリア・デザイン」
フランスのレオス・カラックス監督・脚本 「メルド」
韓国のポン・ジュノ監督・脚本 「シェイキング東京」
の3本のオムニバス作品

機内アナウンスやエレベーターなどの声でテンション上がる、出演者は豪華。
何人かの日本人俳優の芝居が演劇のようなわざとらしさだった。もしかしたら母国語だから感じるのかもしれないけど。

TOKYO! – シェイキング東京 あらすじ

10年間引きこもっている男(香川照之)は、部屋を完璧に整頓し、快適な一人暮らしを送っていた。

人と目を合わせることも避けていたがある日、配達に来た女(蒼井優)の太ももにあるスイッチのタトゥーが気になり、ふと顔を見てしまう。

その時、地震が起き、女が気絶してしまうが…。

TOKYO! – シェイキング東京 感想

3本のうちの最後を飾る作品。
1本目、2本目も見たが、このボン・ジュノ作品が群を抜いて優れていると思ったがどうだろう。

美術が綺麗、カメラワークとか最高
ツタの絡む家とかすごいロケ地見つけた。
短編だし、予算もおそらく多くないであろうが、セットやエキストラも手を抜かない。

どこで静止画にしても絵になる構図に色合いの美しさ。

10年の引きこもり生活に関しては、パラサイトにも引き継がれるテーマにも思える。

他の監督作品で違和感があった日本人のキャスティングも、全く違和感がない。

香川照之も自然だし、蒼井優の説得力ある美もさすが。
人が皆引きこもってしまい、配達がロボットになるなど、コロナ社会の今より現実味のあるテーマだ。

少し希望をもたせた絶望的な終わり方もいい。
シナリオの勉強になる。

ボンジュノが監督していなければこのオムニバスすら見ることはなかったが、見て良かった。

TOKYO! – シェイキング東京 映画情報

公開年:2008年
上映時間:111分(3本合計)
監督:ボン・ジュノ(シェイキング東京のみ)

TOKYO! – シェイキング東京 キャスト

引きこもり男:香川照之
ピザ配達員:蒼井優
ピザ店主:竹中直人
荒川良々
山本浩司
松重 豊