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韓国映画『エターナル』感想 – ネタバレを絶対に見てはいけない、韓国映画・ドラマに慣れてる人ほど陥るかも

4.5
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エターナル(字幕版)

エターナル あらすじ

証券会社の支店長、カン・ジェフン(イ・ビョンホン)。会社が不良債権を顧客に販売していたことで経営が破綻し、批判の矢面に立たされる。

子供の教育のため、妻スジン(コン・ヒョジン)と息子を2年間オーストラリアに行かせたままほったらかしにしていた。

ジェフンは仕事を捨て、彼らのもとに行くことを決意する…。

エターナル 感想 ネタバレ

制作者の意図通りに楽しめた、が、心がつらい。

以下ネタバレ

ネタバレ厳禁!絶対に何の情報も入れないでみることをおすすめする。
なんならポスターの文字すらだめ。
衝撃のラストやめれ

この映画は、気づくか気づかないかで作品の評価がばっくり割れると思う。

下りる時には見えた
上る時には見えなかったその花

冒頭の文章がまさしくこの映画を表していた。
2回見て納得の作品。

しかし痛いツライ。
血の海になる系のやつのほうが全然ましかもっていうくらい悲しい。

冴えないリーマンのイビョンホン。
年を取るにつれてもどんどんいい感じになっていく。

最初から重い展開。

私は父が会社経営者だったが突然死。
その後祖母も株で一億円以上持っていたのに紙屑になり証券会社の担当はは逃げ、認知症になった。
その後嫁である母との仲が険悪になり、家庭は崩壊し、私はグレた。
心を入れ替えて懸命に働くも、実はそれが悪をはらんでいて。
夢もなくただ日々遊ぶだけで暮らしてきたが、体を壊して何もかも失う。

そんな過去を持っているので、この映画は本当に身につまされる。

違和感があるなと思っていたひっかかり部分が全て伏線だった。
気付く人も多いようだが、自分はまんまと誘導された。
ぜんぶ計算されててモヤモヤはスッキリ。
でも結末が悲しい、、

終始おだやかな音楽もいい、いいけど悲しい。。

洋画ではこういうオチがけっこうあるあるらしいが、自分はそんなに映画を見ていないのでまだ純粋なお客さん。
イビョンホンのノワール映画や韓国ドラマの見過ぎだから逆に自分は騙されやすいのかも。

分かってから見るとすごくシンプルなあらすじなのに。
気付いてしまったら退屈に思えてしまうかもしれない。

自分は、てっきりビョンホンが不良共を懲らしめるのかとか
不倫相手を惨殺するのかとか、逆にやられちゃうとか
そんな方向の嫌な予感ばかり考えてしまった。

最近つっこみどころの多いダメ作品が結構多かったから、矛盾点をメモりながら見てたけど、それが全部伏線だった。
だからわかるとスッキリ~、でも悲しすぎる。。

それにしてもイビョンホンはいいなあ~別格だ。

海外一人旅だとまるで自分が透明人間のように無視されているような感じも体験したことがあるから、人々がスルーするのもそこまで違和感なかったし。
韓国ドラマだと尾行バレバレでも気づかれないのよくあるし、

ビョンホンさまはスーツ着たきりだけど汚れなくても変じゃないとか思ってしまったり、
最近見た映画で記憶喪失のくせにファッションショーみたいに毎回服装違う人とか見てそれが違和感だったので、着替えないのもありと思ってしまったし。

謎の納得ができていた。
だから完全に演出に誘導された。

100%この映画を楽しめたといってもいい。
でもつらいよー

比較対象となりそうな雰囲気の映画として男と女があるけれど、それよりよりだいぶ好きだ。男と女はどちらかというと嫌いな話だし。

ちなみに、これは考証違うなと思ったことが一点

薬物の量、画面に映っているだけなら、あの程度飲んでも死にはしない。
100錠以上飲んでもめったに死にません。
ただし苦しんで吐きまくり、のたうち回る苦しさ。
そして回復して機能障害になって一生生きることになったり、頭が剥げて生えてこないこともあるので、薬を飲んで死のうと思うことはやめよう。

あと、ネタバレサイト見てもわからなかったことが一点

スジンがジェフンの写真を見て「あなた全部見ていたのね」と言っていた意味がわからない。
これだけ気になる。

ジナ(Wonder Girls アン・ソヒ)の言葉

怠けているから貧乏だ
そんな言葉はうそだ

ジェフンの言葉

利用されてたと知らず
偉そうに生きてた

単なる家族愛ストーリーだけでなく、社会的メッセージもある。

ひるがえって自分の仕事は正しいのだろうか
どうしてこうなった。
ずっと心にのしかかる作品がもう一つできた。

エターナルのネタバレ・伏線

  • 通帳や小切手は封筒に入れて机にしまってしまって、持ち出さない。
  • 住所を手に書くのはものを持ち歩けないから(服だけは例外?)
  • 近眼なのに眼鏡を外している(イケメン顔を見せるための無意味な演出ではなかった)
  • ジナと妙に海岸とかで会う偶然、韓国ドラマ見慣れてるとあるあるだがそこを逆手にとった?
  • クリスが走って足が血だらけなほどなのに、ちょっと息が乱れるだけですぐ病院に到着(テレッポーテーション?)
  • 一切ガラスなどに映り込まない、影も消してある→分析サイトを見てあとで知る、ただ、影は消し忘れが少しあるようだ
  • おばあさんはこの世の人じゃない、おばあさんも服を着替えない
  • 橋の建設作業員が話している橋は、1932年開通のハーバーブリッジで、当時多数の犠牲者が出たそうだ。
  • 昏睡状態のクリスの奥さんは、生死の境なので現世以外のものが見えるのだろう
  • 息子のジヌも半分意識が飛んでいたから、もしくは純粋な子供だったので会えた
  • 犬チチは動物なので霊は見える
  • 鍵は内側からかかってるので管理人が開けれなかった時点で確定なのに、自分は気づかなかった。
  • 最後チチは埋葬してもらえたから成仏して去っていった

エターナル 映画情報

公開年:2017年
上映時間:97分
原題:싱글라이더(シングルライダー)
監督:イ・ジュヨン

エターナル キャスト

イ・ビョンホン:カン・ジェフン、証券会社支店長
コン・ヒョジン:イ・スジン、ジェフンの妻
アン・ソヒ:ユ・ジナ、ワーキングホリディ
ヤン・ユジン:カン・ジヌ、ジェフンの息子