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韓国映画『俳優は俳優だ』感想 – 妙にリアルで見ててヒリヒリ、実際こういうことある、芸能界の裏を知るおすすめ

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俳優は俳優だ(字幕版)

俳優は俳優だ あらすじ

オ・ヨン(イ・ジュン)は演技過剰なところもある無名の俳優だったが、ある映画での演技が評価され、スターになった。

手のひらを反すようにヨンに近づいてくる関係者や女優達、ついには裏稼業の人間までかかわるようになった。

世話になったマネージャーや義理を忘れ、高飛車にふるまうヨン、栄光は続かなかった…。

俳優は俳優だ 感想

韓国の芸能界は知らない、日本の今の芸能界も知らない。
自分の周囲以外のことは知らない、が、自分の知る限りは非常にリアルに描かれていて、トラウマがよみがえって頭が痛くなった。

主演はMBLAQのイ・ジュン。LUCK-KEYでも売れない俳優役を好演していた。
アイドルだが、それほど華やかなルックスではないかもしれない、だがそれがいい。
一見平凡そうな男だが、演技への熱意はすごい。それを非常に良く表現していたと思う。

対比として、キム・ヒョンジュン(SS501マンネ)が、非常にアイドルらしい華やかなルックスを持つ新人俳優として登場するときに効いてくる。

ヘルタースケルターの沢尻エリカ(落ち目)が水原希子(生き生きとした新人)が出てきた時の絶望感を思い出した。ヘルタースケルターは全くリアリティを感じなかったが、本作はびんびん身に迫った。

また、この映画で、ヨンは、演技の中で「돌아가고 싶어(戻りたい)」と言うセリフがある。
これはペパーミントキャンディを思い出した。この映画もそうか。
過去の回想のような形で物語が進行する。

いつの時点に戻りたいのか…それがポイントのようだ。

最近、毎日韓国映画を見ていて、映画人のことを良く考えるようになった。
今、韓国ドラマで『マイ・ディア・ミスター 私のおじさん』を見ているのだが、主人公の兄弟に元映画監督がいる。
下手な主演女優のせいで、映画がコケて、監督を続けられなくなり、落ちぶれて清掃業をしているのだ。

自分は映画を見た後で、監督やキャスティングを調べるのだが、かなりの割合で、1作だけでその後映画を出していない監督がいる。
有名俳優が出て、映画の名前もそこそこ売れていても、興行的に失敗しているものが多い。

俳優もある時期からぱたりと映画に出なくなったりしている人も居る。
スキャンダルで活動停止している人もいるが、何も音沙汰がわからない人もいる。
自分は毎日見流している映画も、そこには確実に人の人生があって、生きていれば何かをしているのである。

実は、自分も昔は俳優業に片足をつっこんだことがある。
高校時代演劇部で、自主製作映画の主演もやったことがある。

大学に行ってからモデルの仕事がメインだったが、ときどきドラマの出演の話があった。
誰もが知っているドラマだったりもした。そのときの条件は厳しかった。ノーギャラで、出たい人はいくらでもいるからと。

いやらしそうな偉い人の酒の相手もさせられた、それ以上も求められた。
断ると、お前のような平凡な人間は寝ないと仕事できないよと言われたりした。

もっといろいろエピソードがあるが、この辺でやめておこう。

自分がそういうことやっていそうなキム・ギドクの作品は好きになりたくないのに、この映画にはなぜか心惹かれた。
監督が別の人だからか。とても大衆的で見やすい。

そして痛いところをえぐられっぱなし。見ていると体調が悪くなりそうできつくて何度も止めた
映画館で見るのは無理だろうなぁ。

最初のへこたれないやり手マネージャーが良かった。
このマネージャーの言うとおりにしておけばよかったんだよなぁ。

自分にもこういうマネージャーがいたんだよ。。従って離れなければよかったかのな。

そしてついにヤクザまで出てくる。うん、あるある。
マ・ドンソクが小物っぽくてそれもリアル。

「君○○に出てたよね~」とか常套手段。全く覚えてないデマカセのくせにな。
底辺タレントあるあるだ。

うん、この映画好きだな。映画を見た~って感じがする

ひとりの俳優の成功と挫折を通して、人間の欲望と芸能界の裏側を描いたドラマ。
あらすじは単純だけど、映画人と演技人に切り込んだ作品。

韓国の芸能界って~じゃない、日本でも実際そうよ。
現代のトップタレントは知らないけどね、30年前の底辺はそうだった。

興味あれば覗いてみて。

俳優は俳優だ 映画情報

公開年:2013年
上映時間:98分
原題:배우는 배우다(俳優は俳優だ)
監督:シン・ヨンシク
脚本;キム・ギドク

俳優は俳優だ キャスト

イ・ジュン:オ・ヨン、俳優
ソ・ヨンヒ:オ・ヨニ、女優
カン・シニョ:ウグン、オ・ヨンの友人、ボクサー、マネージャー
ミン・ジオ:ホン・ジミン、女優
ソ・ボムソク:キム・ジャンホ、マネージャー
イ・ファシ:奥様
ソン・ホンイル:カン代表
キム・インス:大御所監督
キム・ジョンソク:メビウス 監督
イ・セビョル:女子高生、俳優志望
チョン・ソンイル:ヤクザ 腹心
キ・ジュボン:演劇演出家、ソ・ミングク
オ・グァンノク:チョ・ガンホ、俳優、カン検事役
ヤン・ドングン:カン・ビン、俳優
マ・ドンソク:ヤクザ
キム・ヒョンジュン:コン・ミョン、新人男優
アン・ソンギ:映画祭 VIP
リュ・スンワン:映画祭 VIP
キム・コッピ:映画祭 VIP