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韓国ドラマ『シンデレラのお姉さん』感想 – テギョンが出るまで我慢して見て(2010年 全20話)

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シンデレラのお姉さん (字幕版)

シンデレラのお姉さん あらすじ

童話の『シンデレラ』を継母の姉視点から見たら?マッコリの老舗酒蔵に転がり込んだ母子と、その家の娘の間で繰り広げられる確執を壮絶ながらも美しく描く。俳優陣の演技も素晴らしく、ぜひ見ておいてほしい良作。

シンデレラのお姉さん感想

まず、シンデレラのお姉さんなどというファンタジックなタイトルのため、ロマンチックラブコメかと思っていたら猛烈に暗い話でびっくりした。
精神状態が良い時に見ないとこっちまで病みそうなので閲覧注意。

主人公ウンジョ(ムン・グニョン)は発狂して叫びまくるし、母親ガンスク(イ・ミスク)は最悪のどうしょうもない女だし、バイトのギフン兄さん(チョン・ジョンミョン)もかっこいいんだかなんだかわかんないし。
お嬢様のヒョソン(ソウ)はブリブリブリっ子(!)演技がかわいそうな子のように見えてなんだか気持ち悪い。

とにかく最初から好きになれるキャラが誰一人いなくて、というより全員が嫌いで1話見るだけでも何日もかかり、4話くらいでリタイヤしようかと思ったほどだ。
善人キャラのお父さん(キム・ガプス)は良い人なのだが、どう見てもその後のかわいそうな展開オーラが漂いまくっていて、見るのが辛かった。

それでも友人の「テギョン(2PM)が出るまで我慢して!」の推しでやっと見ていた

・・・それが大正解!

テギョン演じるジョンウの役柄がすごくいい子で、テギョンのおかげで他の登場人物も許せてそのまま引きこまれた。

また、4話の終わり、”8年後”、成長して登場したヒョソンの鬼気迫る演技に凍りついた。ここで、女子高生時代、気持ち悪いほどの甘い世間知らずのお嬢様を演じていたときとのギャップが冴えた。
ソウという女優にすっかりはまった瞬間である。

またマッコリ開発にまつわる話の展開も興味深かった。自分はこういう職業モノのプロジェクトX的なノリは大好きなのだ。

そしてハマった後はもう最後、目が離せないほどグイグイと引き込まれた。

とくにヒョソンとガンスクの裸足の追いかけっこは、まるでホラー。怖すぎて笑いまで起こってくる。

自分の中で韓国三大継母となったガンスクの美しさにもすっかり虜となった。言動はありえないくらいのひどさだが、それがくせになるほど痛快なのだ。

ただ、ギフンオッパの煮え切らない感じにイライラ。。。
主役二人のウンジョンとギフンの恋愛ラインにそれほどはまれなかったのは残念だ。

ラストはハッピーエンドで良かったことはよかったが、若干雑なやっつけな感も否めなかった。
もう少し丁寧に、脇キャラの後日談もやってほしかった。特にテギョンの扱いが粗末なのが切なかった。

とはいえおおむね素晴らしいドラマで、視聴後にジワジワ来る。
見てよかった。もう一度時間があるときにじっくり見てみたいと思う。

シンデレラのお姉さん 情報

公開年:2010年
話数:20話
原題:신데렐라 언니(シンデレラ姉)

シンデレラのお姉さん キャスト

ムン・グニョン:ソン・ウンジョ(ク・ウンジョ)、ヒョソン(シンデレラ)の義姉
チョン・ジョンミョン:ホン・ギフン、ホン酒家会長の愛人の息子、デソン都家のバイト
ソウ:ク・ヒョソン、ウンジョの義妹、お嬢様育ち(シンデレラ)
テギョン(2PM):ハン・ジョンウ、ウンジョの弟分
イ・ミスク:ソン・ガンスク、ウンジョの母
キム・ガプス:ク・デソン、ヒョソンの父、デソン都家社長
カン・ソンジン:ヤン・ヘジン、デソンの義弟
チェ・イルファ:ホン会長、ギフンの父
キム・チョン:ホン会長の妻
ナム・ダルム:ギフンの少年時代