朝鮮王朝歴代の王様の中で最も愛されているという、世宗大王(セジョンデファン)イ・ドのハングル創出をめぐる苦悩と、秘密結社「密本(ミルボン)」との対決の物語。「シュリ」等に出演のベテラン演技派俳優ハン・ソッキュが主演。イ・ドに復讐を誓うカン・チェユンは「推奴(チュノ)」主演のチャン・ヒョク。
根の深い木 感想
自分は世宗大王を描いたドラマを見たのは自分はこれが初めて。ハングルは明確に創出者がわかっている世界でも珍しい文字。その由来にはすごく興味がありました。
そして何人ものネイティブ韓国人から強くお勧めされたドラマでもあります。韓国人は歴史の授業などでハングルの成り立ちは当然知っているだろうので、それをふまえても面白いと言わしめるドラマということで期待いっぱいで見ました。
第一話のオープニングはいい意味で予想に反して壮大なアクションシーンから始まります。緊迫感から一瞬で惹きこまれました。
少年時代のストーリーは非常に重いのですが、カン・チユンの随所でコミカルなキャラクターがいい感じに緩めてくれます。
そして!私がハマったのは、イ・ジェヨン演ずるチョ・マルセン。冷酷非情な武漢なのですが、本当は。。とにかく、非常に素敵なキャラで登場人物の中で一番気に入りました。イ・ジェヨン氏のドラマを他にも見てみたいなと思います。
ソイ(タム)を演じるシン・セギョンの可憐な美しさもよく、全編通じてキャラクターに非常に感情移入できるつくりになっています。
あらすじは、私はハングルの成り立ちを追うドラマと思っていたのですが、予想とは違いました。それよりも広いバックストーリーが描かれています。もちろんフィクションの部分も多いのでしょうが、韓国人にとっては新解釈といったところなのでしょう。
ただ残念な点もあります、チョン・ギジュンの末路です。少年時代を演じたチェ・ウシク君が非常に気に入ったのですが、その後大人になってからが、期待に反しました。
総合的には、かなり面白かったのではありますが、自分の期待していたハッピーエンドではなかっため、星を一つ減らします。
ただ、見る価値あり、というより見るべきドラマでしょうね。面白いのは間違いないです。