ジャイアント あらすじ
1970年軍事政権下の韓国、軍に物品を配送することをしていたトラック運転手の父親ををもつソンモとガンモ、そして身重の母の家族は、貧しいながらも幸せに暮らしていた。
ある日、金塊密輸の事実を知り、それを軍部に報告するが、出世に目がくらんだ軍人チョ・ピリョンはそれを自分のものとし、あまつさえガンモの父を殺してしまう。兄のソンモが一部始終を見ていたため、残された一家はチョ・ピリョンの手のものに追われ、ばらばらになってしまう。
離れ離れになりつつも、それぞれ成長した兄弟は父の復習を胸に再会の時を迎えるのだった。
ジャイアントの感想
まずこのドラマは、自分が韓国語を習っている男性の先生に、強くお勧めされたドラマの一つだ。(もう一つは根の深い木)
SBS開局20周年の大河ドラマということもあり、近現代ドラマながらもスケールが大きい。韓国の近代史を垣間見るような内容だ。
長いドラマは見るのに非常に勇気がいるが、このドラマはどの評判を目にしても、面白いということなのでひるむことなく取り組むことができた。
子役時代の俳優は、ソンモがキム・スヒョン、ガンモがヨ・ジングという、『太陽を抱く月』の主演コンビ。
とにかくこの少年時代が演技力もあいまってあまりにも悲惨すぎて目をそむけたくなるが、成長後の復讐劇に期待しながら耐えてみる。
成長してからは俳優のイメージが一変してしまい、最初は違和感があるが、すぐに慣れてくる。
恋愛要素は薄め、見ごたえある硬派の社会派ドラマ。展開が次から次へと移り変わり、全く飽きさせない、続きを一気に見たくなる。
そしてなんといっても悪役のチョ・ピリョンを演じるチョン・ボソクが秀逸。本当に悪い、ベリーベストオブ悪役である。悪すぎて面白い。
善徳女王を見た後だったので、女はミシル、男はチョピリョンというのが自分の中での悪役トップスターだ。
韓国の受難の時代、そして経済成長。江南地域の発展に、自分たちの体験してきた高度成長とも思いを重ね、日本人ながらも胸が熱くなるものがある。
これは韓国ドラマというものに接するなら、見ておかなければならないマストのドラマだ。
ただし、
ソンモ兄さんの結末だけ、、もう少し。。
チョ・ピリョンももうちょっと、、
見た方の話だと「すっきり爽快だよ!」と言われたのだが、、自分にとってはそれほど爽快でもなかった。
0.2くらいマイナスしたいが、前編通せば☆5で文句はないだろう。