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韓国映画『消された女』感想 – いろいろと謎が多いが脚本が雑なだけな気がする、おすすめかと言えば微妙

2.5
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消された女

消された女 あらすじ

スア(カン・イェウォン)は白昼堂々、街中で突如誘拐され、精神病院に強制収容される。

1年後、火災事故を追跡していたTVプロデューサー・ナムス(イ・サンユン)のもとにスアの手帳が届き、現場では火傷を負った男が発見される。

消された女 感想

結局この映画は何が言いたかったのか?

原題は『날,보러와요(私に会いにきて)』
英語タイトルはINSANE(精神的に正常ではない)

邦題にするとだいたいダメな感じになるのだが、この映画の場合邦題は韓国タイトルよりも内容がつかめやすいかもしれない。
英語タイトルのほうがドラマチックだ。

社会問題、残酷事件系は韓国映画のお家芸。
この映画もきっと面白いのだろうという期待を込めてみた。

自分がよく知っている俳優は、ミセンで部長、アシュラで室長などを演じたキム・ジョンスくらい。
俳優になじみがないのはかえって作品の内容自体に集中できるという利点もある。

普通に昼間に街中を歩いていて突然拉致される恐怖。
そして逃げ出しても連れ戻される絶望、このあたりは非常に身に迫る内容で良かった。

ただ、病院内の描写があまりにひどすぎて、かえって、それはないだろうと思い
一歩引いてってしまった。

保護者一人と医師の同意があれば精神病院に強制入院させることができる
という韓国の社会問題を扱った作品らしいが、
実は日本も似たような制度がある。
たとえば認知の出た老人を強制入院させて一生出さないようにする病院は存在する。
表に出てきてないだけで、財産争いの道具にされている可能性もあるだろう。

なぜ女は消されたのか?
その謎解きが鍵になる。

この映画もよくある手法で、マスコミが主人公になる。
闇を暴いていくというスタイルだ。

中盤くらいまでは痛快でワクワクするのだが、
クライマックスで女を恫喝して記憶を引き出すシーンがあり、それが上手くいく?のが納得いかなかった。

そして最後の最後、どんでん返し。
これには「は?」

説明不足で、ミスリードを引き起こす映像まで見せておいて
実はそうでした~といってドヤ顔をされても。。カタルシスがない

こういう映画は普通さかのぼると伏線があったことに気付いて感心するのが醍醐味なのだが、
ツッコミどころ、不自然な点ばかりが増えていく

精神を患った患者へ扱いもそうだし
火がでた原因もお粗末すぎて納得できない

結局この映画は何を伝えたかったのか?
法制度に対する問題提起?
推理を楽しむエンタメ?コクソンみたいな?

どれも中途半端な気がしてならない。
面白い部分も多々あっただけに残念

消された女 映画情報

公開年:2016年
上映時間:91分
原題:날,보러와요(私に会いに来て)
監督:イ・チョラ

消された女 キャスト

カン・イェウォン:カン・スア
イ・サンユン:ナ・ナムス、PD
チェ・ジノ:チャン・ヒョンシク、精神病院 院長
チ・デハン:カン・ビョンジュ、警察署 署長、スアの継父
キム・ジョンス:チャ局長
チェ・ユンソ:ペク・チヨン、助監督
チョン・ミニ:ミロ、精神病院 患者
イ・ハクチュ:ハン・ドンシク、看護師
チャン・テソン:ク室長、精神病院
キム・ハンジョン:変態男、精神病院 患者
キル・ヘヨン:スアの母、チャン・ヨンスク
チョ・ジェユン:パク刑事
ファン・ソンジュン:刑務官

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