ハナ 奇跡の46日間 あらすじ
韓国卓球界のトップ選手、ヒョン・ジョンファ(ハ・ジウォン)。世界選手権の優勝を目指していたが、突如南北統一チームが結成されることとなった。
練習方法や考え方があまりにも異なる南北の選手たちは、事あるごとに衝突を繰り返し…。
ハナ 奇跡の46日間 感想
実話ベースの価値ある一作
1991年に千葉で実際に開催された卓球世界選手権をもとに作られた映画。
南北統一チームというと、2018年の世界卓球が記憶に新しいが、
それ以前にもあったことは知らなかった。(そいういえば聞いたことがあるようなという気もしたが)
しかも、中国を破って優勝。
日本は当時、実力では韓国のはるか下だったという。
日本が表彰台に必ず絡むようになったのは、思えば愛ちゃんが大人の大会に出るようになってからだよね。
それ以前は卓球自体をテレビなどで見ることがなかったからそう思うのかもしれないけれど
とにかく彼女の功績は大きい。
・・・なんてことを考えつつ
この映画の大会には日本選手も出てくるのだけれど
演ずるのは韓国人。
リーダー?と思われる選手の名前はイシカワ。
日本を舞台にしているけれど、ロケは韓国でやっているのがほとんどなのかな。
少し不自然な点は目立つ。
千葉市立海岸病院と書いてあるのに、中に入ったら亀岡病院だったり。。
用意される車はトヨタだったりしてその辺はちゃんとしていた。
本格芋焼酎 霧島のTシャツは謎だったが(笑)
とはいえ、なによりもキャスティングが素晴らしい!
好きな俳優、知ってる俳優ばかり。豪華。
特に、アナウンサー役のイ・ハヌィとキム・ウォネは嬉しい。
日本人アナウンサーは、もちろんキム・イヌ。
結果が分かっている状態での鑑賞なので、あとはドラマをどう肉付けするか。
変なヒネリがなくベタな展開で十分。
あとは演者の演技力、これは文句なし。
卓球シーンは自分にはよくわからないが、ヘンテコと思うことはなかった。
それにしても、こういう南北モノだと北朝鮮側がカッコイイという印象を受けるのはなぜだろう。
北朝鮮に必ずいる長身イケメン、この映画では今をときめくイ・ジョンソク。
VIPでも北朝鮮人を演じたが、全く別のキャラクター。
一緒にこの映画を見ていた自分の家族は、ぱっと見イ・ジョンソクと思わないほど純朴な少年を演じていた。
とにかく、この映画で訴えられているのは、南北分断の哀しみと
政治に利用されるスポーツ選手の心の交流だ。
現在まで、解消されていない現実として結果は出ている。
全身の水分が枯れるほど涙が出る映画とどこかに書かれていたが
自分は泣きはしなかったがじーんとしたのは確か。
どこかで見た焼きなおしのような作品であったとしても
分断された国家に真の平和がくるまで
継続してこのテーマを描いていってほしいと思う。
ネット上で有名になった卓球のGif動画の元ネタはこの映画
ハナ 奇跡の46日間 映画情報
公開年:2012年
上映時間:127分
原題:코리아(コリア)
監督:ムン・ヒョンソン
ハナ 奇跡の46日間 キャスト
ハ・ジウォン:ヒョン・ジョンファ、韓国女子選手
ペ・ドゥナ:リ・ブニ、北朝鮮女子選手
ハン・イェリ:リュ・スンボク、北朝鮮女子選手
チェ・ユニョン:チェ・ヨンジョン、韓国女子選手
パク・チョルミン:イ・ウニル、韓国監督
キム・ウンス:チョ・ナムプン、北朝鮮監督 コリアチーム監督
オ・ジョンセ:オ・ドゥマン、韓国男子選手
イ・ジョンソク:チェ・ギョンソプ、北朝鮮男子選手
パク・ヨンソ:チュ・イルソン、韓国男子選手
クォン・テウォン:チェ団長、北朝鮮
ユ・ヒョングァン:パク団長、韓国
パク・チョンハク:チャン・ミョングク、北朝鮮保衛隊長
イ・ハヌィ:韓国解説者
キム・ウォネ:韓国アナウンサー
ソン・ビョンスク:ヒョン・ジョンファの母
チョ・ヨンジン:ヒョン・ジョンファの父
キム・イヌ:日本解説者、田村ひろと
ナム・ムンチョル:コリア応援団長
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