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韓国映画『王の願い ハングルの始まり』感想

4.5
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王の願い ハングルの始まり(字幕版)

昨日と連続で世宗大王映画、U-NEXTの毎月ポイントで視聴。

昨日紹介した世宗大王 星を追う者たちと、ほぼ同時期に公開されたもの。
当時、見た方たちの間では星を追う~のほうは評価が良かったのに対し、こちらはあまり芳しくなかった記憶がある。

われらがソン・ガンホが王様の映画では、『王の運命-歴史を変えた八日間-』で、息子の世子を米櫃に閉じ込めた英祖を演じたのが非常に印象に残っている。(映画自体もすごくよかった)

今日鑑賞した、王の願い~も、キャラクター的にはだいたい同じような感じ。
そこへ、今回はパク・ヘイルが、ハングル創成を手伝った僧侶として登場し、スパイスをきかせている。

ハングル創生モノはドラマを含めていくつか見てきたが、それぞれ切り口が違っているし、主要人物が異なっていて面白い。

儒教が幅を利かせていた朝鮮王朝では、仏教は卑しいものとして隅においやられていた。
一方、日本では仏教隆盛(はっきり時期を調べていないがたぶん南北朝足利時代くらい?)
日本からの僧侶たちが冒頭に登場するのだが、この日本語がかなり流暢でおどろいた。山野内扶(たすく)という日本人の俳優のようだ。
最近の韓国映画も、日本語の監修がしっかりしてきているのだと思う。

ただ、念仏を唱えるように「南無阿弥陀仏朝鮮国は約束を守れ」にはちょっと笑ってしまったが・・・

それからサンスクリット語の会話もおもしろかった。自分はヒンドゥー語をほんのちょっとだけかじったがなんとなく聞いたことがある単語があるような気がした。
また、経を唱える役の僧侶(タン・ジュンサン)の声が非常に美しく、そのフロウ(笑)にしばし聴きほれてしまった。もっと聴きたいくらい。
ミュージカル出身俳優ということでさすがだ。

ハングルは普及しているので、最後の結果がどうなるかはわかっていても
映画のストーリーがどうなっていくか最後まで楽しく(切なく・もどかしく)鑑賞できた。

少なくとも自分は評価がよくない、とは思えなかった。

最後に、これがチョン・ミソン女優様の遺作となってしまったことが残念です。
あなたの美しい姿、これからも残された作品の数々を見続けたいと思います。