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韓国映画『ソウルへGO!!』感想 – 80年代、青春、多様性、フェミニズム、親子愛など等、多彩なメッセージ特盛りセット、面白い!

4.5
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ソウルへGO!! あらすじ

1986年、移民や養子によって海外で生まれ育った韓国系の少年少女たちを集めたサマーキャンプが開催された。

育った環境によって韓国人とは違った感性を持つ彼らが、自分のアイデンティティを

ソウルへGO!! 感想

やられた!面白かった。

ずばり自分の青春時代と合致する時期をとらえていて胸に刺さった。
サニーより全然この映画に共感する点が多い。

まずビシャスみたいな子。
自分はビシャスすごく好きだったんだよね、そしてリアルにビシャスみたいな男とつきあって酷い目に遭った、時間を戻したい。

そしてランDMCかぶれの奴らの再現度!いたいた、みんなこんな感じだった。
曲もかかって良い。

ただ、もっと当時の音楽使ってほしかったけど権利上難しいんかな。
ランDのほかはマドンナくらいで、肝心のピストルズの音楽が無かったのが残念だ。

そしてマドンナ女。
ここまで露骨な子は少なかったかもしれないけどNOKKOみたいだったよね皆。

セルジオのスぺイン語訛英語リアル~と思ったら本当にスペイン育ちの俳優さんなんだ。
セルジオが一番好きかな。
昔、国際センターで日系人の通訳をやっていたのだが、ラテン系の人たちは本当にこんな感じで大好きだった。
ただし日本にいる日系人は英語が話せない人がほとんど。

ドイツ人のイケメンも、自分はドイツ人とはあまり話したことはないけれどオランダ人の通訳をやっていて、それっぽい英語。
彼もドイツ出身らしい。

他のキャラもみんな立っていて良い。

クリスタルケイという日本で有名な芸能人が出ていたらしいが、自分は良く知らない。

韓国は移民・養子・留学が日本人より多いから、多様な人材が多いね。

歌手のキム・ワンソン本人がそっくりさんの役で出ていたのは笑った。
韓国映画『ダンシング・クイーン』でオム・ジョンファとラ・ミランがオーディションで歌ったりしていた有名歌手で、韓国のマドンナと呼ばれて当時大人気だった人だ。

ランボー男の「日本は謝罪すべきだ!」の意見が、周りにクスクス笑われていたのが興味深い、一部の日本人がイメージしている韓国人のイメージ、これは少数意見なのかもしれない。
なんでお前性格が悪いのとまで言われていた。そしてそれにも理由があった。

人は人種ではなく育った環境で変わる、そして生まれ持った性格が反映される。
劣悪な環境でもいい子に育つ子と不良になる子がいる、それは人種家柄じゃなく個体差。
同じ親の子でも性格は異なる、この映画にも出ていたが一卵性双生児の場合は全く同じになるのかな。

日本の学生も登場する。先生はキム・イヌ。
藤井美菜は30歳になっても女子高生姿が似合う。

だたし日本の学生の考証は残念。
髪型は聖子ちゃんカット全盛期だしスカートは長い。
日本の不良高校生はつっぱりリーゼントのはずだが、レニングラードカウボーイズみたいな頭になっている。
韓国ではリーゼントはなかったのだろうか?

日本人にも韓国人の血が流れているというセリフは衝撃的だが
ルーツは同じアジア人ということが言いたかったのだと思う。
嫌がる人は多いかもしれないが、島国なのだからルーツは半島から渡ってきた人”も”いると考える方が自然だ。

同じ人として次は一緒に戦おうというセリフが印象に残ったが、さて、敵は誰だろうか?

JSAの警備にデイビット・マッキニスが一瞬出ていたのも見逃さない。

そしてチャ・インピョの先生もべただけれど良かった。

軸は青春グラフィティ&親子の絆なのだが、とにかくメッセージ込め込め特盛セット。
ダイバーシティ、南北、日韓、米朝、移民、格差、受験、フェミニズム、、、。

とくに80年代に青春謳歌し、移民や多国籍の人々と多く交流してきた自分にはとても刺さる

少しエッチなシーンもあるが、親子で見たりしない限り思春期の子供達が見ても大丈夫な内容だと自分は感じた。

ソウルへGO!! 映画情報

公開年;2016年
上映時間:109分
原題:서울 캠프 1986 (ソウルキャンプ 1986)
監督:ベンソン・リー

ソウルへGO!! キャスト

チャ・インピョ:キム先生
ジャスティン・チョン:シド・パク、アメリカ、ビシャス
ジェシカ・ヴァン:グレース・パク、アメリカ、マドンナ
ユ・テオ:クラウス・キム、ドイツ
エステバン・アン:セルジオ・キム、メキシコ
ロザリナ・レイ:クリス・シュルツ、養子、チュウン
カン・ビョル:スジン・ソン、テコンドー
アルバート・コン:マイク・ソン、陸軍士官学校
クリスタル・ケイ:ジェイミー、アメリカ ニュージャージー
スー・ソン:サラ・ハン、イギリス ウィンブルドン
ハン・ヒジュン:チョウ、RUN DMC
スティーブン・ノ(ノ・ソンハン):イーオー、RUN DMC
シン・ジェハク:ポール、RUN DMC
ネクベト・ジューク:ジュディ・イム、双子
ウァチェット・ジューク:ジャッキー・イム、双子
パク・チア:ハン・ジョンオク、クリス・シュルツの母
キム・ワンソン:キム・ワンソンのそっくりさん、歌手
チェ・グィファ:チェ氏、中央教育研修院
ハン・スンヒョン:テコンドーの先生
デイビット・リー・マッキニス:板門店軍曹
チン・ウジン:アキオ、日本の高校生
藤井美菜:マユミ、日本の高校生
キム・イヌ:シゲミツ先生、日本の高校の先生