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韓国映画『ソニはご機嫌ななめ』感想 – 安定のホン・サンスワールド、原題は『俺たちのソニ』

3.5
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ソニはご機嫌ななめ(字幕版)

ソニはご機嫌ななめ あらすじ

大学を卒業し、しばらく行方がわからなかったソニ(チョン・ユミ)。

ある日、教授の前に現れ、「留学するから推薦状を書いてほしい」と言う。

顔は可愛いが、少し変わった性格のソニを、大学教授のンヒョン(キム・サンジュン)、元彼ムンス(イ・ソンギュン)、映画監督でムンスの先輩ジェハク(チョン・ジェヨン)が取り巻く。

ソニはご機嫌ななめ 感想

週末の深夜にぼおっと見るのに最適。安定感のあるホン・サンスワールド。

今回は少しコメディタッチ。チョンユミ演じるソニをめぐって、3人の男がそれぞれ関わってくる。

いつもの通り、少しずつ場所や会話をずらして展開。ホンサンスズームは今回ちょっと抑え気味か?

欠かせないぐだぐだ飲みは様式美。
本当に飲んでるシーンもあり、台詞もアドリブが多いそうだ。

邦題は『ソニはご機嫌ななめ』と、ジューシーフルーツのヒット曲『ジェニーはご機嫌ななめ』を彷彿とさせるが、
原題は『俺たち(私達)のソニ』

今まで見てきたホン・サンス作品は、どれも意味深な邦題をつけてしまっている。映画のテーマすら揺らぎそうで自分は好きじゃない。
3人の男の俺たちのソニ、これこそがこの映画に相応しい。

ソニはご機嫌ななめにはなっていないというか、多少キレ散らかしているが、モテまくって飲んで終始機嫌が良さそうな気がする。

この映画はとにかく、飲み屋やカフェで居合わせた隣のテーブルのカップルのもめごとを聞くともなしに聞いてしまっている感覚。
気まずさがびんびんに伝わってくる。

気まずい人間関係。出会っている間は取り繕っていても、裏で何を言われているかわからない現実味。
とくにイソンギュンのうざさは最高。それでも先輩たちは相手にしてくれる暖かさ。

全ての登場人物の男はホン・サンス監督自身のようだ。
映画を自腹で1000万ウォンつくったというセリフがあるが、日本円にして100万円、安っ!
この映画作るのにかかるのは、俳優のギャラ抜きにしたらそのくらいだろうな、と思う。

秋の昌慶宮がロケ地になっている。安い観光ビデオみたいな映りが逆に味があっていい。

19歳の純情などで主演級のイ・ミヌは久しぶりに見たが、最近出演作がないのだがどうしたんだろう。
(検索してみたけど特に事件とかそういうのではないようだ)

展開がとにかく「会って話そう」→ ぐだぐだ
がいい。
他の映画もほぼ同じパターンなのに話に変化をつけられる。

やりたいことがたくさんある
想像するのはいつでもだれでもできる
自分に何ができないか知ること
それが自分自身を知る道

最後までやれば自分の限界が分かる

そんな人生のテーマと思われる言葉が、教授、監督、いろんな立場から発せられる。

最後は何気に修羅場、でもコミカル。
こんなこと絶対ないと思うが、ありそうとも思う。

この監督の映画自体賛否が分かれるものだと思うが
この映画は分かりやすいし時間つぶしにちょうどいい感じだ。

ソニはご機嫌ななめ 映画情報

公開年:2013年
上映時間:88分
原題:우리 선희(俺たちのソニ)
監督:ホン・サンス

ソニはご機嫌ななめ キャスト

チョン・ユミ:ウィ・ソニ、大学卒業生
イ・ソンギュン:ムンス、大学院生
キム・サンジュン:チェ・ドンヒョン、映画科教授
チョン・ジェヨン:ジェハク、映画監督
イ・ミヌ:サンウ、先輩
イェ・ジウォン:カフェ アリラン