ザ・メイヤー 特別市民 あらすじ
現職のソウル市長・ジョング(チェ・ミンシク)は、三期目の当選を目指しみたび市長選に立候補した。
汚い手段をつかいながらも選挙戦を有利に進めていくジョングと選対本部長・ヒョクス(カク・トウォン)。
しかしそんな中、ジョングは取り返しのつかない事故を起こしてしまう。
ザ・メイヤー 特別市民 感想
おじさんがぎっしり詰まったアイドル映画。
自分は大好きだけどみんなはどうかな?
冒頭のコンサート会場からの出だしでテンションはブチ上がり。
カメオ出演のマ・ドンソク&イ・ギョンヨンで、観客のツボを心得ている。
ラ・ミランが対立候補の役でなんとセクシーなサービスショットもあり。
ムン・ソリもあざとい役で、この映画は本当にキャスティングが好みすぎる。
犯罪都市で一躍トップスターの仲間入りをし、CMデビューもしたチン・ソンギュも出てるよ。
新人広報担当者はシム・ウンギョン。新聞記者では持ち味を生かしきれてない抑えた演技だったが(それでも日本アカデミー賞)この映画では本来の繊細で伸びやかな演技力を堪能できる。それでも彼女はこの映画の中ではただの添え物のような存在だ。
ソウルの光景もいっぱい見れて楽しい。
舞台は選挙戦。韓国の選挙の様子は直接はまだ見たことがないが、映画やドラマですっかりおなじみ。
ファン・ジョンミン主演の『ダンシング・クイーン』などはコミカルで心温まるお話しに描かれていたが、当作品の場合は、殺伐としている。
全く政策で戦わない、足の引っ張り合いである。
それにしてもムーダン(巫女・占い師)は凄いなあ、本当に当たるのだろうか。
ザ・キングでも真剣に頼っているところが滑稽に描かれていたが、本作品では、天才子役キム・スアンちゃんがチェ・ミンシクを食うような演技を披露しているのでお見逃しなく。
「たとえ違う色でも、何色も混ざり合えば黒になる」
というセリフが出てきたが、至極名言だと思う。
だから最初は志高く政治を目指したような人が、どんどん腐敗していくんだな。。
正直、お話し自体は大したことがない。大事件も起こるには起こるが、フィクションにしては驚くような事件でもない。
それなのに、演技力と演出だけでこんなに面白いエンターテイメントになる。
とにかくチェ・ミンシクの存在感、屑っぷりは最高。
すごい悪いのに、なぜか同情したくなる不思議。
さすが韓国映画と思うが、韓国では失敗作と評されたそうだ、このレベルで。
どうしても比べてしまって申し訳ないが、暗い会議室で無表情でボソボソと台詞だけで説明して進行する日本映画はなんとかしてほしい。
韓国映画として普通に面白い一作。おじさんを堪能したい人におすすめ。
ザ・メイヤー 特別市民 映画情報
公開年:2016年
上映時間:131分
原題:특별시민(特別市民)
監督:パク・インジェ
ザ・メイヤー 特別市民 キャスト
チェ・ミンシク:ピョン・ジョング、ソウル市長
カク・トウォン:シム・ヒョクス、選挙対策本部長、新自由党 国会議員
シム・ウンギョン:パク・キョン、広報担当
ムン・ソリ:チョン・ジェイ、テレビ記者
ナム・ムンチョル:チョン・オクペ、ピョン・ジョング陣営 広報本部長
チン・ソンギュ:キルス、ピョン・ジョングの腹心
キム・ホンパ:キム・ナッキョン代表
ラ・ミラン:ヤン・ジンジュ、ソウル市長候補、国会議員
リュ・ヘヨン:イム・ミンソン、ヤン・ジンジュ陣営スタッフ
イ・ギホン:スティーブ・ホン、ヤン・ジンジュの息子、弁護士
チョ・ハンチョル:カン議員、ヤン・ジンジュ陣営
パク・ピョンウン:ソ議員、新自由党 国会議員
イ・ユニ:ホ・マンギル、ソウル市長候補
カン・シンチョル:オム・サンチョル、ホ・マンギル陣営 選挙対策委員長
ソ・イスク:ピョン・ジョングの妻
イ・スギョン:ピョン・アルム、ピョン・ジョングの娘
パク・ヒョックォン:ケ・ボンシク、ジャイアント建設社長
マ・ドンソク:カグリンCF 神父
イ・ギョンヨン:カグリンCF懺悔する男
キム・ジョンス:カグリンCF 広告主
キム・ヘウン:TV討論 司会者
キム・ミンジェ:パン社長
キム・スアン:ウナク、ムーダン