ザ・タワー 超高層ビル大火災 あらすじ
超高層ビル「タワースカイ」では、豪華なクリスマスパーティが行われようとしていた。
施設管理チーフのデホ(キム・サンギョン)は、愛娘ハナとクリスマス・イブを一緒にタワーで過ごす。
しかし、演出のために無理に飛ばしたヘリコプターの事故により、タワーで大火災が発生。
消防士のカン(ソル・ギョング)は、妻のために慣れないケーキの予約をし帰宅するところだったが、現場へ駆けつけることに…。
ザ・タワー 超高層ビル大火災 感想
韓国版タワーリングインフェルノ。
タワーリング・インフェルノは1974年のアメリカ映画で、昔々に見た記憶がうっすらあるだけ。
なので久々に見返しながらこの記事を書いている。まあプロットはほぼ一緒。
元祖タワーリングインフェルノはちょうどU-NEXTにあった。
この映画のキム・ジフン監督は、第7鉱区で酷評されたようで、今作も懸念があったようだが、この作品は評論家には厳しい意見だったものの、映画自体はヒット、おおむねの成功を収めたらしい。
さて、この映画は漢江マンション街から空撮の光景からはじまる。
日本のビル群と、韓国のビル群は、あきらかに違った雰囲気である。
韓国のビルは地震がないからなのか、薄くて脆そうな印象で、日本人が見るとあぶなっかしい。
その危うさが美しい見た目にもつながるのかな。
これはタワーを見せるための映画。
災害ものなので、だいたいの予想はつく。
誰がどのような立ち回りで、誰が生き残るかに注目してハラハラ。
キム・サンギョン親子と、ソル・ギョング消防士、そしてソン・イェジンらを中心とした軸となる人々のほかに、コメディ担当の人たちも充実して、お話しの適度な息抜きもさせてくれる。
キム・ソンオ、パク・チョルミン、イ・ハヌィなど、ただ、その明るさが、あとで涙を誘うことにもなるかもしれないが…。
ビルの構造的なことは自分は門外漢なのでわかる由もないが、韓国の考証サイト、よくあれで建築許可がおりたなというほどずさんなものらしい。
火災中にエレベーターが動くこともまずありえないという。
次から次へと人々の上に起こる災難。迷路のようになっているビル、もう少し全体図がわかったほうがもっと楽しめたかな?
それでもCGの不自然さもあまりなく、迫力は満点だった。
金持ちの傲慢
親子の絆
自分だけ助かろうとするやつ
利己的なオーナー
老夫婦の愛
命をかけるレスキュー
逃げる間に生じる友情
たっぷりである。俳優たちの演技に問題は全くない。
惜しむらくは、ソル・ギョング色がちょっと薄めだったかなということ。
もちろん、素晴らしいのだがもっと見せ場があったも良かった。
パニックものとして普通に楽しめる。実際には、こんなことはありませんように。
ザ・タワー 超高層ビル大火災 映画情報
公開年:2012年
上映時間:121分
原題:타워(タワー)
監督:キム・ジフン
ザ・タワー 超高層ビル大火災 キャスト
ソル・ギョング:カン・ヨンギ、消防隊長 汝矣島消防署
ソン・イェジン:ユニ、フードモール マネジャー タワースカイ
キム・サンギョン:イ・デホ、施設管理チーム長 タワースカイ
キム・イングォン:オ・ビョンマン、消防士 汝矣島消防署
ト・ジハン:イ・ソヌ、新任消防士 汝矣島消防署
パク・チョンハク:パク・サンテ議員
アン・ソンギ:汝矣島消防署署長
イ・ハヌィ:キム長老
チャ・インピョ:チョ会長、タワースカイ
チョン・インギ:チャ室長、タワースカイ
クォン・テウォン:チャン局長、消防庁
チョン・グッキャン:エジャ、清掃員
クォン・ヒョンサン:カン・ヨンフン、エジャの息子
ソン・ジェホ:ユン老人
イ・ジュシル:チョン氏
チョン・ベス:ヨンチョル、施設管理チーム タワースカイ
パク・チョルミン:和食店 厨房長
キム・ソンオ:インゴン、和食店 料理人
キム・ウンス:チン会長