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韓国映画『26年』感想 – クラウドファンディングで制作された大衆のための映画

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26年 あらすじ

1980年5月18日に起こった光州事件。犠牲となった民衆の遺族が結集し、当時の大統領に復讐をする。

光州のチンピラのボス、チンベ(チン・グ)、射撃の国家代表だったミジン(ハン・ヘジン)、警官のジョンヒョク(イム・スロン)
それぞれ別の道を歩んでいた者たちが、大企業の会長ガプセ(イ・ギョンヨン)によって招集された…。

26年 感想

光州事件については、タクシー運転手で知って、少しずつ学んできた。
ネットフリックスのツイッターが、タクシー運転手の宣伝をするため「暴徒化した民衆が…」という表現をして炎上したが、知らなければそう思ってしまいがちなのが、歴史である。

この映画は、原作がウェブトゥーン(ネット漫画)のためか、冒頭はアニメになっている。アニメにしてもかなり凄惨なシーンで心をつかむ。

お話し自体は割と単純で、仲間を集めて当時の大統領を暗殺しようという計画なのだが、名前は明示されないものの、それが全斗煥元大統領だということはあきらかだ。

今も生きている人間を暗殺する計画の映画というのは、さすがにスポンサーが集まらなかったらしい。
この映画はクラウドファンディングで制作された。

アクションシーンや銃撃シーンもそれなりに見ごたえがあるし、人間ドラマもまぁまぁ。
若干メンバー同士の心のつながりが見えなかった気もするが、それも含めてリアリティかもしれない。

最後10分はさっさ撃てよ!とイライラ、最後はどうなったか…

まあこの暗殺計画はフィクションなわけだが、光州事件自体事実はどうだったのか、当事者しか本当のところはわからない。

しかし、エンドクレジットで大量に流されるクラウドファンディング支援者の名前を見ると、いかに光州事件が韓国の人々にとって重い事件だったかということが思い知らされる。

ネットフリックスは字幕を流し始めるとすぐ次の動画に行かせようとするが、一旦クリックしてじっくり字幕も見るところまでで完成する映画だと思う。

26年 映画情報

公開年:2012年
上映時間:135分
原題:26년(26年)
監督:チョ・グニョン
原作:カン・プル(강풀)の2006年の同名ウェブ漫画

26年 キャスト

チン・グ:クァク・チンベ、光州スホ派のリーダー
ハン・ヘジン:シム・ミジン、国家代表射撃選手
ペ・スビン:キム・ジュアン、キム・ガプセの秘書 
イム・スロン:クォン・ジョンヒョク、西大門警察署
イ・ギョンヨン:キム・ガプセ、エクスカップ会長、チュアンの養父
チャン・グァン:元大統領(その人)
チョ・ドクチェ:マ・サンニョル、邸宅 警護室長
キム・ウィソン:チェ係長、西大門警察署
イ・ミド:チンベの母
アン・ソックァン:アン・スホ、光州スホ派ボス
ミン・ボッキ:タク秘書室長
キム・ミンジェ:パク警士 
イ・サンフン:ミジンの父、古本屋
チェ・グィファ:警護チーム長
キム・ギチョン:チャング老人
パク・ヒョックォン:カン・ウヒョク検事
チョン・ウヒ:クォン・スヒョン、チョンヒョクの姉