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宮(クン) ~Love in Palace~ 2006年 24話

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もしも朝鮮の王室が現代まで続いていたら、という設定の少女漫画が原作のドラマ。
もう10年前の作品となる。

朝鮮の歴史に関して、知識のないまま韓国ドラマを楽しんでいるが、史劇(時代劇)の面白さがわかってくると、このドラマも非常に楽しめる。
随所随所が時代劇のパロディでもあり、細かいところまで描写されているので、いかにも、王朝が現代にあれば、こうなっていただろうという想像力をかきたてて面白い。

特に皇太后さま(キム・ヘジャ)のキャラが良い。あの大きな頭飾りで韓国ドラマを見たり、古いワーゲンが好きなど、いかにもかわいらしい。

ストーリーの主人公は、ダメ女子高生のチェギョン(ユン・ウネ)と、完璧ながらも性格の悪い皇太子、シン君(チュ・ジフン)がお互いひかれあっていくラブストーリー。
この二人の俳優がベストキャスト。

チェギョンは最初は制服の下にジャージを履くような品のないキャラを演じていたが、素のかわいさは隠し切れず、どんどん美人になっていく。
シン君は、『魔王』のキャラとはまた別のキャラクターが楽しめた、クールな皇太子にぴったりの役柄だ。いかにも韓国の高貴なイメージ。

そして、ライバル役のふたりが、美形ながらもイラツキ度満点。非常によい引き立て役となっている。

他の出演者もバラエティに富んでどれも個性的、設定・配役ともに最高だ。

ただ、肝心のストーリーが、若干やっつけ感、引き伸ばし、行き当たりばったり感が多かった。

序盤はギャグも多く楽しかったが、後半に向けてだんだんと暗い展開となっていく、韓国ドラマにはよくあるパターンだが、あまり暗くイライラしすぎる展開も見るのがだるくなってくる。

最終回も、うーんといった終わり方、引き延ばすだけ引き伸ばしてきっちりまとめていない印象が否めない。
これは、原作の漫画が完結していなかったのが原因だったのだろうか。

※調べてみたら漫画ドラマ放映後、全28巻(外伝あり)で完結しており、かなり評判はよくないようだ。ドラマの終わり方のほうが良いと。

とはいえ、韓国旅行に行く前に見て、予備知識をつけるための参考資料と思うと楽しめることうけあい。
DTVで見たときには、毎回のドラマの最後に日本語での豆知識も最後に流れるので、それも興味深かった。

ストーリーが惜しいので星は一つ減。