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韓国映画『聖女』感想

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聖女/Mad Sister(字幕版)

韓国映画で、『悪女』『魔女』がヒットしたのでそれに乗っかって?聖女というタイトルにしたのだろうか。原題はオンニ(お姉さん)である。

物語はシンプル、誘拐された障碍者の妹を、お姉さんイ・シヨンが取り返す。

実際にボクシング国家代表になったことがあるイ・シヨンが、この映画では格闘技の天才として、赤いドレスでバッタバッタと敵をなぎ倒す。打撃だけじゃないよ、関節技も出すよ。ただそれが撮りたかっただけ!という制作陣の強い意志が感じられて、それはそれでいい。

自分もイ・シヨン大好きだし、同じ競技の経験者でもあるので楽しく見たかったところだが、妹の扱いが悲惨すぎて敵を倒しても爽快感がない。韓国ノワール好きが引くレベル。悪者が悪いのはいいけれど、韓国クズ警察に(映画の上で)慣れている自分もちょっとありえないレベルでひどすぎる。ないわーと思う時点で集中力を欠いてしまった。

イ・シヨンがセレブの誕生で演じたブ・テヒが、自分の中では韓国ドラマキャラの中でもパウンド・フォー・パウンド(ボクシング用語で最強王者)なので、もうちょっとコミカルな面もあるアクションを見てみたいなぁと思う。