冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 ソフトBOX VOL.2 [DVD]
いまさら感もあるが、見ておかなければならない韓国ドラマの筆頭はこの『冬のソナタ』だろう。
韓国語の原題は『겨울연가 キョウルヨンガ=冬の恋歌』、ユン・ソクホ監督の四季シリーズの一つ。
2004年に日本で放映され、一大韓流ブームのはじまりとなった。
放映されたのは2002年。今見ると、かなり古い感が否めない。
かといって、見なければ韓国ドラマを語れないので、ほぼ義務として見た。
自分が韓国ドラマが好きだと人に言うと、「韓国ドラマなんて全部同じような感じなんでしょう?テレっとした優男がでてきて、すれ違いだらけのワンパターン」と言われることが本当に良くある。
おそらくは、この冬ソナを見ていない人がイメージだけで言っているのだと思う。
韓国ドラマには、「あるある」的な場面(記憶喪失や財閥など)は確かによくあるが、冬ソナとそっくり似たような話のドラマ、というのは今まで100本ちかくドラマをみてきてもあまり思いつかない。
ユンソクホ監督のシリーズでは最後に見たドラマになったが、自分の位置づけは以下である。
春のワルツ>>冬のソナタ>夏の香り>>>>秋の童話 (好きな順)
物語は、主人公たちの学生時代のシーンからはじまる。
自分の学生時代の年代よりも、さらに前なので、自分としてはそれほど郷愁はそそられなかった、(あんなに純愛ではなかった、笑)
ただ、韓国の昔の高校生の制服や学校の雰囲気を感じとることができ、この予備知識は他のドラマを見るときにも活かせるようになった。
あの女子の制服などが、ノスタルジックなのだな、等。
ペ・ヨンジュンのキャラクターが、想像しているのと違っていた。おそらく、冬ソナを見ていない日本人はヨン様をただニコニコ(ニヤニヤ)した優しい(いけすかない)奴だと思っているかもしれない。
自分も同じようなイメージでいたが、そうではなく、意見をはっきり言う、ある意味嫌な奴、強い男性像だった。
またユジンさんを演じるチェ・ジウの透明感ある美しさには、一緒に見ていた家族(50代のおじさん)はメロメロになっていたようだ。
この二人の、日本の俳優とはまた異なった魅力があってこそ、このドラマが放映されたときに、驚きと同時に広まったのだろう。
ストーリーの内容は、実にイライラする。無理ある展開も多く、一人でみているとかなりきついものがあるかもしれない。
ただワイワイつっこみながら見ると大変楽しい。
自分としてはタロットカードの使い方がおかしくてかなり気になった。
名作なのは間違いないとは思う、ただ、新しいドラマになればなるほど、洗練されてくるので、それらに慣れてしまった目で改めて見ると、それほど・・・と思うのは仕方がない。
ラストシーンも、予想外の展開だったが、うーんといった感じだ。
ただ、このドラマによって開かれた韓国ドラマの扉が、今につながっているので、その功績の大きさは計り知れない。
個人の感想としては星は3つだが、見てよかった。