ダンサーの純情あらすじ
ダンスのパートナーを失い、失意のドン底にいたヨンセ(パク・コニョン)。そんな彼の前に中国延辺の朝鮮族である、新しいパートナー、チェリン(ムン・グニョン)がやってきた。
しかし実は彼女はダンスチャンピオンの姉の身代わりとしてやってきた全くの素人だったのだ。そんなチェリンを一度は追い出したヨンセだったが、大会を間近に控えて彼女にレッスンを施す・・。
ダンサーの純情 感想
心が優しい気持ちになる可愛い純愛映画。
自分はムン・グニョンをシンデレラのお姉さんで初めてみたのだが、当時は鬼気迫る演技に圧倒された。
今回は、延辺(ヨンピョン)からきた朝鮮族の女の子、あえて言えば出稼ぎの話である。
今まで延辺の主人公を扱ったドラマとしては結婚のために韓国にやってきた女の子を描く19の純情、そして借金を返すために殺し屋にさせられた男の悲惨な結末、哀しき獣という、両極端の作品を見てきた。
チェリンが身代わりだとばれた後の扱いが、これは韓国映画の悲惨なやつのほうか、、といたたまれない気分になり、いったん視聴を止めようかとも思ったのだが、くじけずひたむきなチェリンの姿にだんだんと目が離せなくなってくる。
ムングニョンが、まさに本物の出稼ぎの女の子、そしてダンスの実力がどんどん伸びてくるところを、見事に演じ切っている。さすがは元祖国民の妹だ。
自分は社交ダンスを少しやっていた(男役)。映画解説では「プロ顔負けの」とあるが、さすがにそれはないにしても(難しいところはカメラアングルで写さずにいる)最低限見せるところはちゃんと踊れているので、ここまでのレベルになるにはどのくらいの練習をしたのだろうと尊敬の念を禁じえない。
そして体の柔らかさにも驚愕。願わくば、もっとダンスを続けていっていただいて見てみたいと思う。
映画なので、様々な困難が次々と主人公を襲い、ハラハラ・イライラしてしまうが、最後は上手くまとめてきた。
かわいい、気持ちの良い、視聴後さわやかな快作だ。
ぜひ、デートに見てほしい。暴力シーンやセクシーなシーンもほぼないので、ファミリーでの視聴も悪くないと思う。
ダンサーの純情 映画情報
公開年:2005年
上映時間:110分
原題:댄서의 순정(ダンサーの純情)
監督:パク・ヨンフン
ダンサーの純情 キャスト
ムン・グニョン:チャン・チェリン、延辺の朝鮮族
パク・コニョン:ナ・ヨンセ
パク・ウォンサン:ジェームス・マ、ヨンセの先輩
ユン・チャン:チョン・ヒョンス
チョン・ユミ:オ・ミス、チョリョンのパートナー
イ・デヨン:キム・チソン、出入国管理所調査員
キム・ジヨン:チェ・ウネ、出入国管理所調査員