母なる復讐 女子高生強姦事件 あらすじ
夫との離婚が成立したユリム(ユソン)は、一人娘のウナ(ナム・ボラ)と二人で新しい生活に踏み出した。
転校した先で、ウナは同級生のウハン(ドンホ)に惹かれるが、待ち合わせた屋上で彼を含む3人組に集団強姦されてしまう。
絶対に事件を許せない母のユリムだったが、未成年法では彼らを処罰することができない…。
母なる復讐 女子高生強姦事件 感想
とっても胸糞が悪くスカっとしない。それが狙いなのだと思うが…。
実話ベース。よくあるやつ、こんな題材がよくあるというのが本当にむなしい。
韓国の性犯罪が多いという人もいるが、韓国は声を上げて訴えやすいだけで、日本も同様なことが日々起こっていると自分は考えている。
日本は泣き寝入り、合意の上と思っていたなどと処理されることが多そう。性被害者に対する侮辱を日々目にしているとそう思わざるを得ない。
ということで、この映画もどこまでが実話なのかわからない。
問題提起をテーマとするなら、まず母親に対して感情移入できなくてはならない。
しかし、どうも見ている側としては、母親の行動にもイライラする部分がある。
ウナが2度目の呼び出しに応じたのは、わかる。母に悟られまいとしたからだ。
しかし、母はじめ周囲はあんなことがあったにもかかわらず、不注意だったと思える点がある。それも実際には起こり得ることなのだが・・・。
チェロの習い事に一人で行かせるか?自分ならせめて車で送迎するだろう。
事業をやらないといけないということもあって、より現実みはあるのかもしれない。
でも救急車を呼ばないで背負って車で行くというのも、韓国ドラマではよくあるが、もしかしたら間に合ったかもしれないと思えてしまう。
復讐にしろ、エンターテイメントとして見ればもう少し計画的に、、と思うが、普通のお母さんなのであんな行き当たりばったりな行動になってしまったということを描写しているのだろうか。
実演販売で売ってるような穴あき包丁で人が簡単に刺せるものだろうか?
刑事役のユ・オソン、信義のキ・チョル役で気に入ってから、チングも面白く見たが、この映画ではへっぽこな刑事だった。もう少し活躍してくれると思ったのに残念。ラストは、あれはないわー。
あとドンホ、セリフが棒すぎでびっくりした。調べたら韓国でもあまりの脚演技に映画館で笑いも生じたそうだ。
ホーリーランドのときはそんなに気にならなかったのだが、自分のハングル聴き取り能力が上がったからだろうか。
彼が緊迫感をそいでいるせいで、興業が失敗したとの声もあるようだ。
韓国アイドルでも俳優をやる人は演技ドルと言われ、演技力が定評ある人も多いが、日本のアイドルのように演技が大根な子もいるのだなと逆に貴重な感じがする。
もちろん犯人たちは許しがたい、胸糞悪い
自分が親なら同じことをしただろうとも思う
この映画が訴えたかったのは、厳罰化だろうか?
復讐しても、死んだ人は戻ってこないということか?
ただ、刑罰を厳しくすれば、解決するのだろうか?
どうしてそのような犯罪が起こるのか、防ぐにはどうしたらいいかも考えなくてはいけないだろう。
女は力で征服するものと考えている男性がいる限り、どの国でもどの法でも同じことは起こるのではないか。
肌を見せる服装をすれば誘惑したのは女だと言い
体を覆い隠せば、かえって興味がわくから良くないと言い、、
個人的には性犯罪者は宦官にしてしまえと思う・・・
犯人グループを皆殺しにしても爽快感はない
視聴年齢制限がついているが(韓国でいったん18禁になった後15禁になったそう)
高校の体育館で男女分けて道徳の時間に鑑賞する教材になってもいい題材だとは思う。もう少し出来がよければ。。
邦題は『母なる証明(原題:マザー)』に完全に便乗しているが、残念ながら本作は足元に及ばない。
原題は『ドンクライマミー(don’t cry mommy)』
映画の出来としてはイマイチだが、事件への問題提起の価値に敬意を表して★は3.5に。
性犯罪被害の問題を扱った映画ならトガニやソウォン、ハン・ゴンジュをおすすめする。
母なる復讐 女子高生強姦事件 映画情報
公開年:2012年
上映時間:
原題:돈 크라이 마미(ドンクライマミー)
監督:キム・ヨンハン
母なる復讐 女子高生強姦事件 キャスト
ユソン:キム・ユリム
ナム・ボラ:ユ・ウナ、ユリムの娘
ドンホ(元U-KISS):ユン・チョハン、ウナの同級生
ユ・オソン:オ・ヒョンシク、刑事、スミンの父
チョン・ソヤン:スミン、ウナの友達