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韓国映画『一級機密』感想 – 実話に基づいた社会派ドラマ、日本も他人ごとではないおすすめ映画

3.5
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一級機密(字幕版)

一級機密 あらすじ

1990年代に実際に起こった事件がモチーフ

軍隊から念願の国防部へ異動したパク(キム・サンギョン)。上司からも可愛がられ、出世間違いなしの順調なキャリアを進んでいた。

しかしある日、軍とエアスター社の不正な取引に気付く。その頃、同社の部品欠陥をパクに申告した操縦士・カン(チョン・イル)が墜落事故を起こすが、事故はカンの過失で処理された。

パクは疑惑をテレビ局に告発するが、それによって圧力をかけられることになる…。

一級機密 感想

韓国定番の実話をもとにした提報モノ。
組織の不正を目にした時、はたして出世や職を棒にふってまでも告発できるのか?

こういう映画の感想コメントに、必ずといって目にするのが「韓国は怖い、腐っている」という意見。
韓国の政治が腐敗しているのは間違いないと思う。

だが、日本も間違いなく同様のことが程度の差こそすれある。
自分がなぜ断言できるかというと、そういう場に何度も居合わせたことがあるからだ。

おそらく、そういう立場の人は、世の中にたくさんいると思う。
なぜ黙っているのか、それは、自分の生活を脅かしてまで声を上げることができないからだ。

組織の下部に所属する人間は、上の人々からすると、家畜である。
ちょうと梨泰院クラスでもそんな表現があったけれど
首を切ってもまた補充すればいいだけの兵隊。

政治家は、貴族。おおむね世襲や政略結婚で維持されているが、ときに努力でなれる貴族だ。
その中に入るためには目をつぶり、耳をふさいで上に気に入られるようにして過ごす。。

だけど全員がそれでよしと思っているわけではない、、家族のために、辛い思いをして沈黙を続ける人たちがいる。

だから、この映画のパク課長のように、勇気をもって立ち向かい、”それが報われる”としたら、どんなに良いかと思う。
全てではないだろうが、この映画の題材のように、実際に内部告発をして、糾弾できた現実があるから救われる。

セウォル号までつながっているんだな。。。

日本はどうだろうか?
政治家の不正が、どのように処理されているだろうか。
こういう事件が、映画として作成されているだろうか。。

日本に社会派の映画が断然少ないのを、自分は危惧してやまない。

エンタテイメント的なインパクトはあまりないが、こういう映画を常に作り続けることに意義があると思う。
当作品のホン・ギソン監督は、撮影を終えた後心臓発作で亡くなったとのこと。冥福を祈りたい。

チェ・ムソンの悪役は珍しいかな。
シン・スンファンがすごく痩せててびっくり。

堅実な社会派ドラマが見たいなら、おすすめ!

一級機密 映画情報

公開年:2018年
上映時間:101分
原題:1굽기밀(一級機密)
監督:ホン・ギソン

一級機密 キャスト

キム・サンギョン:パク・テイク、国防部 軍需本部 外資部 航空部品購買課 課長
キム・オクピン:キム・ジョンスク、テレビ記者
シン・スンファン:チョン・イングク、軍法務官
チェ・ムソン:チョン・ヒョンソク、外資部長
チェ・グィファ:ナム・ソノ、室長
キム・ビョンチョル:ファン・チュンマン、航空部品購買課主任
ソ・ヒョヌ:チャ大尉、航空部品購買課
ファン・ボラ:ミラン、航空部品購買課
キム・ギョンナム:カク兵長
イ・ハンナ:キム・ヒギョン、テイクの妻
イ・ジウォン:パク・シウォン、テイクの娘
チ・ゴヌ:チャ・ギョンチョル、エアスター社室長、元軍人
チョン・イル:カン・ヨンウ大尉、空軍戦闘機パイロット
ソン・ビョンスク:ヨンウの母
キム・ソンミン:ヨンウの妻
イム・スンデ:ソン・チャンミンPD
チ・デハン:報道局長
イ・ジェグ:放送局 本部長
ホン・ソクピン:ミド精密社長
イ・スンフン:チュ大佐、空軍参謀首席副官
パク・チュンソン:チョン・グァンウ、チョジュン日報
クォン・テウォン:師団長
ユソン:キャサリン・キム、エアスター社 CEO