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韓国映画『修羅の華』感想 – キム・ヘスが無駄にかっこいいだけ、面白そうなのにおすすめに上がってこないだけあるわ

3.0
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修羅の華(字幕版)

修羅の華 あらすじ

犯罪組織のボス、キム会長(チェ・ムソン)の愛人兼ナンバー2のヒョンジョン(キム・ヘス)。

キム会長の下で汚れ仕事をやっていたサンフン(イ・ソンギュン)は、ヒョンジョンをひそかに慕っていた。

ある日サンフンは、ヒョンジョンを恨むチェ検事(イ・ヒジュン)から、ジョンジョンの秘密を聞く…。

修羅の華 映画情報

感情移入できなかった。

好きな俳優、キム・ヘス、イ・ソンギュン、チェ・ムソンが軸だから、それだけで感情移入できそうなものだけれど、なぜか空虚だった。

キム・ヘスが無駄にかっこいい、本当に無駄にってかんじ。未来映画のコスプレのようでそのファッションの必然性がわからない。
すごく似合っているのだが、どうもチグハグな感じがする。

チェムソンの会長、悪い奴だけど情がありそうで良いキャラだったのに、結構粗末に扱われてしまう。
もう少し描かないと、3人の関係の切なさに浸れない。

90分という短い時間でスピーディなのはいいけれど、話が見えてこない。
すごく小さいことで大騒ぎしているような。
展開されるグロテスクなシーンと、扱われている事件のバランスがとれない。

怒りも同情もわいてこない、親子の愛は本能的なものでわからなくもないけれど
サンフンのミオクへの愛がねー。。。描写不足。

原題はミオクで、主役がミオクなんだろうと思うけど、サンフンが主役?と思えたりして、視点がばらばら
観客の共感がコロコロ手のひら返しになるのは楽しいことだけれど、二人にそれほど感情移入できないのでぼーっと眺めるだけ…

断片断片のシーンはドラマチックで綺麗なんだけどねー。。色も構図もいい。

どうも話がつながらない。そのシーンの必然性がない。
できるだけセンセーショナルなシーンをいっぱい入れたい!という監督の欲張りセットと言う感じで、脚本がおいついてない。

やっぱアシュラ新しき世界みたいな完成度のノワールにはなかなか出会えないね。
あとハイヒールの男コインロッカーの女も文句なしに良かった。

この監督さん第一作ということでこれからかな。
映像のセンスは素敵だと思う。

最後の二人の別れのシーンはハードボイルドな感じでかっこよかった、締めも自分は嫌いじゃない。

「振り返りもしねぇ」

修羅の華 映画情報

公開年:2017年
上映時間:91分
原題:미옥(ミオク=美玉)
監督:イ・アンギュ

修羅の華 キャスト

キム・ヘス:ナ・ヒョンジョン、ナ・ミオク(美玉)
イ・ソンギュン:イム・サンフン、室長
イ・ヒジュン:チェ・デシク、検事
チェ・ムソン:キム・ジェチョル、会長
キム・ミンソク:キム・ジュファン、キム・ジェチョルの息子
パク・チュヨン:キム・ジョンファン、キム・ジュファンの兄
オ・ハニ:ウェイ、娼婦
アン・ソヨン:キム女史
クム・グァンサン:チンピラ