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韓国映画『KCIA 南山の部長たち』感想

4.0
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KCIA 南山の部長たち(字幕版)

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イ・ビョンホンは年を取れば取るほど良くなっている。
この映画のカバー写真は抜群の渋さ。

自分は『甘い人生』を筆頭に、イ・ビョンホンがひどい目に合う映画がかなり好きである。
この映画は甘い人生と大筋で同じである。(違うかな?笑)

2021年の青龍賞最優秀作品、イ・ビョンホンは2020年の釜日映画賞の主演男優賞など数々の賞を受賞した。

実際に起きた朴大統領暗殺事件をもとにしている。
当時は『ボク大統領』と読まれていて、『僕、朴大統領』などというしょうもないダジャレも流行っていたが、そんなのんきな日本の子供たちであった自分にとっては、こんな状況が当時の韓国であったということすら知らずにいた。

本当に大変だったんだな韓国は…

大統領役にはイ・ソンミン、そして元諜報員役のクァク・ドウォンがファッショナブルで本当に良い味を出している。

笑えるシーンは何一つないのだが、エンタメ性に富んでいるというか、やっぱり韓国映画のすごさとはこういう映画にあるなとつくづく思う。

全く予備知識がない場合は、もしかしたら寝てしまう人もいるかもしれない(自分の家族とか笑)

同じような雰囲気(題材は全く違うが)なら、『工作』のほうが誰にでも楽しめる映画といえるかもしれない。

いくつか基本の韓国映画を見ている方になら間違いないおすすめ作品。