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日本映画『新聞記者』感想 – シム・ウンギョン主演女優賞、日本映画の限界がどの程度か確認するにはおすすめ

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新聞記者

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新聞記者 あらすじ

新聞記者の吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。

一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は、政権に不都合な事実から国民の目をそらす仕事に疑問を感じていたが、家族のために黙って従っていた。

そんなある日、尊敬していた元の上司、神崎がビルの屋上から身を投げてしまう…。

新聞記者 感想

日本映画はこの程度が限界か、残念ながらあまり面白くは、ない。

一級機密を見て、日本には社会派の映画はないのか!と嘆いたが、そういえばこの映画があったなと思い、一度見て見なければという義務感で見てみた。

シム・ウンギョンが日本アカデミー賞主演女優賞を獲ったということで興味がわいていたことも大きい。

画面は非常にきれいである、東京の夜景は韓国の夜景よりもスケールが大きい。
韓国の友人(反日思想)が、日本に来た時、都庁の夜景に連れて行ってあげたら大喜びをしていたっけ。

東京はとても美しい、この映画は全体的にマット感のあるフィルターがかかっていて、見栄えがする。
ただ暗い。とにかく暗い。

オフィスも暗い、ネット対策部も暗い、そんなに暗いと目が悪くなるぞー。
韓国映画で不自然に暗いなーと思うことはめったにないのだが
この映画ではそんなオフィスないよーと違和感が芽生える。

そして人々のセリフ。
ぼそぼそぼそぼそぼそぼそぼそぼそ
全員ぼそぼそ喋る、暗い顔で無表情で。

シン・ゴジラを見た時も思ったが、日本人にはこういう喋り方の映画がウケるのか?
普段感情豊かな韓国映画を見ているので、異様に感じる。
日本人の自分がそう思うのだから、外国人がこの映画を見たらさぞかし異様だと思う。

日本のオフィスそれほどまでじゃないよね?

セリフが一本調子なので、演技なのか棒読みなのかわからない。
シム・ウンギョンは感情表現は良いのだが、いかんせん、がんばってるけど、日本語がネイティブじゃないので、その卓越した演技力をぞんぶんには発揮できていない気がする。
それでも日本アカデミー。

この時期に韓国人に受賞させてあげる日本アカデミーの英断に敬意を表する一方
日本に女優はいないのかなと思わざるをえない。

だって、この映画の主役が韓国人、ネイティブでないシム・ウンギョンである必然性があまりない。
帰国子女なら日本人を使ってもいいのではないかと思う。
石原さとみにアメリカ人を演じさせるよりはマシだろう。

まあ、シム・ウンギョンが出てなかったらこのブログに自分は感想を書かないけれど・・・

もったいない、もっと彼女が生きる演出にしてほしかった。

人間関係の描写も希薄、全員があまり心が通っていなさそうで、主人公二人の心の絆みたいなのも感じられなかった。

そして全部言葉で説明しちゃう。
テレビのトークショーを横耳で聞くとか、ツイッターの画面とか、手紙とか、、
映像で表してほしかった。感情移入しづらいし、聴き取りづらかったり読めなかったりするから。

最後もいまいち無責任な終わり方だと自分は思う。これを見た後に、見た人にどういう感情を持って欲しいのかが見えてこない。
やっぱ権力に勝てないってことが言いたいのか?そうじゃないはずだが。。。

・・・と、文句ばかり書いてしまったが、このような社会派の時事ネタ、政治批判の映画を作ることは本当に貴重なことだし、敬意を表したい。

そしてできることなら、もっとエンターテイメント性をもたせて、一般大衆も面白く見れるように作ってくれたらなあと思う。
無理にコメディタッチにすればいいとかそいういう意味じゃない、もちろんコメディ要素や恋愛要素を絡めても、メッセージ性が失われなければいいけれど。

提報者ES細胞捏造事件のような、上質な社会派映画が日本からも生まれてくることを願う。

新聞記者 映画情報

公開年:2019年
上映時間:113分
原案:望月衣塑子「新聞記者」(角川新書)

新聞記者 キャスト

吉岡:シム・ウンギョン
杉原:松坂桃李

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