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ザ・スリングショット〜男の物語 (2009年 全20話)

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あらすじ
工場経営の兄(アン・ギルガン)のおかげで裕福な家庭で働かずぶらぶら過ごしていたキム・シン(パク・ヨンハ)。ある日、兄の工場がゴミ餃子を売っていたとでっち上げられ、兄は自殺してしまう。シンは汚名を着せたマスコミに復讐しようとするも失敗し、殺人未遂容疑で刑務所に入る。 刑務所でシンは 陰謀の背後にチェドングループのチェ・ドウ(キム・ガンウ)という人物が関与している事実を、突然面会に来た彼の妹ウンス(ハン・ヨウン)を通じて知る。

感想
パク・ヨンハ氏の遺作となってしまった。
スリングショットとはボウガンのことだが、最初に出てくるだけでドラマの内容には関係がなかった。

話の内容はスピーディーかつ予測の付かない展開でぐいぐいと引き込まれ、堪能した。
刑務所のシーンはえぐくて目を背けたくなるが、どんどん面白くなってくるので辛抱。

シンの恋人ギョンア(パク・シヨン)にはなかなかイライラさせられた。美しいのだが、どうもこの女優さんにはこのイメージがついてしまった。
シンがはっきり話さないのもじれったい。

そしてドウのサイコっぷりは最高。冷たい目つきがいかにも韓国人の悪役という感じで良い。
最後まで悪に悪に徹していてむしろ気持ちいい。

ドウの父はキム・タックのパルボン師匠(チャン・ハンソン)。今度は身勝手な会長の役を熱演。

シンの仲間たちも味があって良い。

マジンガーハンンターことギョンテ(パク・キウン)はデスノートのLを演じた時の松山ケンイチを彷彿とさせる。
国際弁護士ジェイミー(イ・フィリップ)は主役のシンを食ってしまいそうな華やかさだった。(寄り目)
ヤクザの親分(チャン・セジン)もいい味を出している、日本のドラマだとこういうタイプを親分にもってこないだろうと思う。
ドリハイ校長イ・ビョンジュンが会長側近役で良い味出して出てくるのだが、残念なことに。。

シンが痛快に復讐→ドウにはばまれ失敗→立ち直って復讐→またも失敗 の連続。ハラハラドキドキ。

そうそう一点つっこまずにいられないところが、腕十字のこと三角絞めと言っていた。
しかし韓国ドラマは格闘技よく出てくるものだ、それは嬉しい。

最後、ああならなくても良かったのでは、というのと、その後が結構慌ただしかったので若干残念な部分もある。
ただ、ラストシーンはちょっと鳥肌だ。

幸せいっぱいのラブストーリーに辟易したら、こういうドラマでビシっと気を引き締めるのもいいもの。

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