箪笥<たんす> あらすじ
スミ(イム・スジョン)とスヨン(ムン・グニョン)の姉妹は長い療養生活から退院し、郊外の静かな一軒家に戻ってきた。
二人を継母のウンジュ(ヨム・ジョンア)が笑顔で迎えるが、スミとスヨンは心を許さないし、ウンジュの言葉の端にも嫌味が感じられる。
その後部屋に異変を感じるスヨン、スミも悪夢にうなされるのであった…。
箪笥<たんす> 感想
恐怖と言う点の怖さはなかった。見終わってからあれこれ考察するのが楽しい系のサイコサスペンス。
この映画を知ったのは、コンジアムを見てから映画の事を調べたとき。コンジアムが韓国のホラー映画歴代興行成績2位ということで、じゃあ1位はということで出てきたのがこの『箪笥』だ。
ポスターの美術が良くて、なんだかシャイニング(大好き)の韓国版みたいな感じなのかな?と勝手に想像。
出演は、ごめん愛してるなどで透明感のある美しさを誇るイム・スジョンちゃんと、シンデレラのお姉さんなど国民の妹、ムン・グニョンちゃん。まだ子供っぽさが残っている。
お父さんも同じくシンデレラ等にでて、善悪どちらも演じられるベテラン俳優キム・ガプスと、継母にはロイヤルファミリーなどののヨム・ジョンア。
主要な登場人物はほぼそれだけ。
舞台は韓国の人からすると「日本風」だという少し古い邸宅。壁紙やソファーがことごとくダマスク模様なのが不気味さを増す。
お化け的要素はパーン!キャー!と出てきても見てる側としてはあーはいはい、という感じで怖くなかった。むしろこの映画、お化け要素がなくても成立する気もする。
台所で何か出るシーンがあるが、自分はGが出るのを恐れてよくああなる(笑)
音楽もとても良い。
ネタバレ厳禁で、見終わってからいろいろ考察するのが楽しい。自分はGyaoの無料で見たが、何度でもあじわえる映画だと思う。
なんとなく自分も混乱していくような錯覚に陥る。何が現実でなにがそうでないのか、はっきりしないところが興味をそそる。
箪笥という邦題は、ホラーっぽくて良いなと思っていたが、原題は「薔花紅蓮伝」薔花(チャンファ)と紅蓮(ホニョン)という姉妹が継母によって死んだという韓国の古典怪談をもとにした小説が元になっているという。
韓国ではだれでも知っているそうだ。
残忍なシーンもないし、性的なシーンもないので見やすいかと思う。それもヒットの要因か。
箪笥<たんす> こんな人におすすめ
- 韓国のホラー映画興行一位を見てみたい
- シャイニングみたいなサイコホラーを見たい
- イムスジョンちゃん・ムングニョンちゃん可愛い><!
箪笥<たんす> ネタバレ
(ここから下は、鑑賞前に見ないことをおすすめします)
- 全部精神を病んでいたスミの妄想だった。
- だがどこまでが妄想なのかは意見が分かれる、ウンジュの存在すら妄想という人も居る
- ヘアピンは、台所の前でスヨンがグニョンに揺さぶられて落ちたというシーンが削除シーンにあるらしい
- お化けについてはスヨンの亡霊が別途いる説と、スミの妄想説がある
- 小鳥の死については、原作の薔花紅蓮伝でネズミの皮をはいで布団に入れ、赤子を生んだと思わせるるというエピソードがある
- もとになっているお話しを見るに、死んだ妹の霊がやってきて最後には継母に復讐したのではないかと自分は思う
- 同じ服がたくさん、同じ日記のくだりは、スニが忘れて買ってくるからそうなったということが、小説を読むとわかるらしい。
箪笥<たんす> 映画情報
公開年:2003年
上映時間:120分
原題:장화,홍련(薔花(チャンファ)紅蓮(ホニョン))
監督:キム・ジウン
箪笥<たんす> キャスト
イム・スジョン:スミ
ムン・グニョン:スヨン、妹
ヨム・ジョンア:ウンジュ、継母
キム・ガプス:ムヒョン、父
パク・ミヒョン:実母
ウ・ギホン:ソンギュ
イ・スンビ:ミヒ
イ・デヨン:医師