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韓国ドラマ『 恋のスケッチ ~応答せよ1988~』 – 納得いかない点もあるが、中上級者はマストのヒューマンドラマ

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恋のスケッチ ~応答せよ1988~ あらすじ

1988年、ソウルオリンピックが開催された年。国中が活気に溢れていた。勉強はまるでダメ、元気いっぱいの高校2年生ドクソン(ヘリ)は、両親と姉、弟の5人で半地下に住む家族。姉ボラ(リュ・ヘヨン)とは喧嘩が絶えない。

横町の幼なじみ、ジョンファン(リュ・ジュンヨル)、ソヌ(コ・ギョンピョ)、そして天才囲碁棋士のテク(パク・ボゴム)とは、兄弟のように仲良く育つ。

彼らの家族愛、友情、そして恋を当時の風情とともに描く…。

恋のスケッチ ~応答せよ1988~ 感想(ネタバレあり)

長いドラマで見どころが非常に多い。韓国の1988年~94年あたりの情勢を垣間見ることができる。
初めて韓国ドラマを見る人にはおすすめしないが、中上級?者向けのおすすめだ。

『恋のスケッチ』というタイトルがつけられているが、ラブコメが中心のドラマではないので、このタイトルはいただけない。
また、ビジュアルもパク・ボゴムが前面に出ているが、最初は彼は脇役であり、全然出てこない回もある。

彼が人気が出て後の方の台本が変わったという説もあるようだ。

さて、このドラマをみはじめて最初に面食らうのが、『メェェエ~』という羊か山羊の鳴き声だ。
これは韓国人が見たら面白いタイミングなのかもしれないが、少なくとも自分はあまりの多さにへきえきしていた。しかもタイミングが微妙に気持ち悪い。

次に、怒鳴り合いの喧嘩。とにかく誰もが大声を上げて怒鳴り合う。今の日本では少ないかもしれないが、昔の日本でもここまでではなかった。
とはいえ、なにかトラウマをほじくられるようで胸に来る。自分だとこんな怒鳴られ方したら一生許せなさそうだが。

また強烈な性格の人たちが目に余る。正直この人たち無理だと何度も思った。特にジュンヨルの父が最初痛すぎて無理だったが、中盤から実は思慮深い人と知り好きにはなった。

何度も挫折しそうだった、話数も長いし、が、名作と言うことで我慢して視聴をつづけると、怒鳴り合いは少し減るし、登場人物たちにも慣れる。

自分の癒しは大人しいチェ・ムソン。いち推しだ。この人目当てで見たと言っても過言ではない。

1988年の風俗(産業のことではない)が色々と出てくるが、韓国人ではない自分は共感することは少なかった。

時代の一致を見るのはオリンピックくらい。自分は大学に入学した年だが、当時の日本と比較するに、韓国は10年、いやそれ以上生活レベルが遅れていたのは間違いない。
そして今追いつかれ追い抜かされたか。。。

懐かしいなと思ったのはオジャパメン(ソバンチャの『昨日の晩は』)、日本で流行ったのは1995年くらい?と思うが、日本で初ヒットしたK-POPと言えるかもしれない。

物語はだんだんと、ドクソンを中心とした恋の展開になったりするのだが、自分は正直申し訳ないがどうもドクソンが最後のほうまで好きになれなかった。
勉強せず寝てしまう、病気と表現しているシーンがあったが本当に大丈夫なのだろうか。

そして勉強しないのは勝手だが、大学に行きたいといい、勉強ができるクラスメートの勉強を邪魔して教えてくれとせがむ。
親切で優しい子なのはわかるが、それの見返りを求められているようで気分が悪かった。

わがままで嫌いだと思うすれすれのところで、いい子エピソードが入るので許せてしまうのだが、、
最期は簡単にCAになってしまったのも?である。普通は地道なコネや積み重ねがないとなれない。

また横丁の人たちのテク利用も気になったりもした。
ドクソンが、テクを汚さないようにと他の女の子を近づけないのにも何様?と思ったり

テクがなぜドクソンが好きなのかも理解できず、いつドクソンがテクが好きになったかも深く描かれていない、そこ大事だろうと。
本当に急遽台本を切り替えたのかと思ってしまう。

そして一番受け入れられないシーンは、キスシーン。
寝ている相手にするのは、痴漢というか準強制わいせつ。それを特に罰もなく素敵~みたいな感じで描くのは同意できない
イケメンだからとか、結局両想いとか関係ない。

延長線上には女は手籠めにすればなびく、という理論につながるのだ、映画悪い男みたく。
テクはその後もドクソンの気持ちが確定していない状態で急にキスしたりしてるしな。

成人映画で、胸糞悪く描くのはいいが、全年齢のファミリードラマでこういうことを美化するのは止めるべきだと思う。
まかり通って欲しくない、未成年がマネしないようにすべきだ。

パク・ボゴムは素晴らしい俳優だと思うが、このドラマのテクはキスのために自分は幻滅した。

また、親子関係は手紙やくさいセリフで泣かせようとするシーンが多く、まあホームドラマだからそうなのだが、自分はあまり乗れなかった。
ただ、横丁のつながりはいいな、こんなご近所さんうらやましいという気持ちにはなった。

話の切り替わりに、現在のドクソン夫婦が出てくるが、あんなにイメージが違う俳優をあえて使う意味があるのだろうか。
ドクソンの夫は誰なのか思わせぶりでいろいろ想像させる意味があったのだろうが、似ていないキム・ジュヒョク(RIP)の起用が残念極まりない。

わからなかったやろう、どや!みたいな演出側の顔が浮かんでくるようだ、、自分はそういうドラマは白けてしまう、トッケビとも、、。

最後、板橋(パンギョ)に引っ越していくが、自分は韓国人の裕福な友達が板橋に住んでおり、行ったことがある。宇宙船のような駅のある街だ。

このドラマは全員がそれなりに成功しているが、なにか上手くいきすぎていてリアリティがない。そのため過去の苦労話もなんだか空虚に思えたりもする。

なによりジョンファンがどうなったかが納得いかない‥‥。

まあたくさん文句も書いたが、それは1割くらいの部分。
全体の9割は楽しくて好きだ。出演陣の演技はとても素晴らしいし、終わるのは寂しかった。

韓国ドラマ好きなら見ておくべきマストな作品ではないだろうか。

個人的には、オーディションのシーンで黒人歌手のグレッグが出てきたのが驚いた、歌わなかったのが残念。

恋のスケッチ ~応答せよ1988~ ドラマ情報

公開年:2015年
話数:42話(U-NEXT)
原題:응답하라 1988(応答せよ1988)

恋のスケッチ ~応答せよ1988~ キャスト

ヘリ(Girl’s Day):ソン・ドクソン(スヨン) 、高校生
ソン・ドンイル:ソン・ドンイル、ドクソンの父、銀行員
イ・イルファ:イ・イルファ、ドクソンの母、専業主婦
リュ・ヘヨン:ソン・ボラ、ドクソンの姉、ソウル大生
チェ・ソンウォン:ソン・ノウル ドクソンの弟、高校生、老け顔

リュ・ジュンヨル:キム・ジョンファン、ドクソンの幼なじみ、高校生、サッカー少年
キム・ソンギュン:キム・ソンギュン、ジョンファンの父、ドクソンの家の大家
ラ・ミラン:ラ・ミラン、ジョンファンの母、専業主婦
アン・ジェホン:キム・ジョンボン、ジョンファンの兄、浪人生、オタク

コ・ギョンピョ:ソン・ソヌ、ドクソンの幼なじみ、高校生、生徒会長
キム・ソニョン:キム・ソニョン、ソヌの母、専業主婦
キム・ソル:ソン・チンジュ、ソヌの妹

パク・ボゴム:チェ・テク、ドクソンの幼なじみ、天才囲碁棋士
チェ・ムソン:チェ・ムソン、テクの父、時計店経営

イ・ドンフィ:リュ・ドンリョン、ドクソンの幼なじみ、高校生
ユ・ジェミョン:リュ・ジェミョン、ドンリョンの父、高校教師
ユ・ジス:チョ・スヒャン、ドンリョンの母、保険会社勤務
シム・フンギ:リュ・デリョン、ドンリョンの兄

イ・ミンジ:チャン・ミオク(マギー・チャン)、ドクソンの友人、高校生
イ・セヨン:ワン・ジャヒョン(ジョイウォン)、ドクソンの友人、高校生

ソン・サン:ドクソンの担任

ソン・ヨンジェ:イ部長、韓国棋院部長
ペ・ユラム:ユ代理、韓国棋院職員

キム・ヨンオク:ドンイルの母
チョン・ウォンジュン:ドンイルの兄
ク・ヘリョン:ドンイルの妹

キム・スロ:ドクソンらが行った売店の主人
パク・ジョンミン:パク・ジョンフン、ボラの恋人
ソン・ヨンギュ:キム・テヨン、ソニョンの兄、ムソンの友人

チョンウ:キム・ジェジュン(スレギ)、ソヌの大学の同級生
アン・スホ:ジョンボンとチャン・ミオクが行った焼肉店の店主
コ・チャンソク:チャン・ミオクの父、生地店経営
ヨ・ウンボク:ソヌの亡父

イ・ミヨン:2016年のドクソン
イ・ジョンヒョク:2016年のソヌ
キム・ジュヒョク:2016年のテク
チョン・ミソン:2016年のボラ
ウ・ヒョン:2016年のノウル