韓国映画『フィスト・オブ・レジェンド』感想 – 男版サニー、本格的な格闘技シーンも見どころ

フィスト・オブ・レジェンドあらすじ

『伝説の拳』いうタイトルのテレビ番組を舞台に繰り広げられる、最強オヤジたちの奮闘を描いた本格格闘技アクション。

かつて『伝説』と呼ばれた武勇伝を持つ男たちが勝負する人気テレビ番組「伝説の拳」に登場した3人のファイター。
ボクシングチャンピオンの夢をあきらめ挫折したドッキュ（ファン・ジョンミン）、かつてはカリスマと呼ばれた大手企業のサラリーマンのサンフン（ユ・ジュンサン）、狂犬と呼ばれた三流やくざのジェソク（ユン・ジェムン）。

優勝賞金2億ウォンを賭けた伝説の対決が始まる！

フィスト・オブ・レジェンド 感想

格闘技経験者なら共感◎。時間が長く、過去話も多いので若干ストーリーが冗長。

『国際市場で逢いましょう』『ベテラン』のファン・ジョンミンが、そしてなにより『アクシデント・カップル』の冴えない郵便局員ドンベク氏が、今度は格闘技に挑戦というのだから見逃すわけにはいかない。

ファン・ジョンミンはこの映画のため、相当体を作ってきたということ。確かに腹筋も割れていて格闘技をやっている人に見える。
ボクシング選手とのことだが、動きはむしろ総合格闘技のそれに近いなという印象を受けた。

レビューなどを読んでいると、格闘技にリアリティがないという意見も散見するが、自分はむしろこのプロフェッショナルじゃない、あくまでアマチュアのオヤジが格闘技に挑戦するという点でつたなさも含め逆にリアリティを感じた。

タイトルやパッケージから、ガチガチの格闘技サクセスストーリーかと思っていたが、実は時間の半分近くが10代の回想シーン。そうだこれはオヤジ版『サニー』なんだなと納得。
ジャンルもあいまってか自分はサニーよりもこの映画のほうが好きかもしれない。

格闘技ものと期待すると少し方向が違うかもしれないが、青春・親子愛ものと思えばいい。娘役の女の子（チウ）がものすごく可愛い。
家族でみられる全年齢作品。

少し長尺なので万人におすすめというわけではないが、少しでも格闘技とファン・ジョンミンに興味があるならマストな作品だ。
自分は楽しく見れた。

フィスト・オブ・レジェンド 映画情報

公開年：2012年
上映時間：153分
原題：전설의 주먹（伝説の拳）
監督：カン・ウソク

フィスト・オブ・レジェンド キャスト

ファン・ジョンミン：イム・ドッキュ、うどん店主
ユ・ジュンサン：イ・サンフン、ＣＭグループ広報部長
イ・ヨウォン：ホン・ギュミン、テレビＰＤ
ユン・ジェムン：シン・ジェソク、やくざ
チョン・ウンイン：ソン・ジノ、ＣＭグループ 会長
ソン・ジル：ソ・ガングク、元国家情報院
カン・ソンジン：伝説の拳ＭＣ
カン・シニル：チョ局長、テレビ局
ウィ・ヤンホ：ジェイスン・キム、解説者、元格闘家
ソ・ボムシク：チェ・ジュンマン、コブギ（亀）

パク・ジョンミン：高校生のイム・ドッキュ
ク・ウォン：イ・高校生のサンフン
パク・トゥシク：高校生のシン・ジェソク
イ・ジョンヒョク：高校生のソン・ジノ

キム・ヨンオク：ドッキュの妻の母
チウ：イム・スビン、ドッキュの娘
パク・チフン：チョン・サンホ、プロ格闘家
キム・ジョンス：民主日報 編集局長
チョン・ドンギュ：ＣＭグループ理事
アン・ジャンフン：スビンが怪我をさせたウンソの父
パク・ソンギュン：舎堂高 同窓会長
パク・チヌ：チャン・ジュンス、舎堂高 同窓生
チョン・ギソプ：舎堂高 同窓生
イ・チョルミン：アン・ヨンチョル、スポーツ賭博事業、やくざ