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韓国映画『マラソン』感想 – お涙ちょうだいが嫌いな方にもおすすめ

5.0
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マラソン あらすじ

自閉症にも関わらずフルマラソンを2時間台で完走した実在の青年をモデルに映画化。
5歳の心を持つ20歳の青年チョウォン(チョ・スンウ)と、迷いながらも常に息子に寄り添い見守り続けた母(キム・ミスク)の葛藤と愛情を描く。

マラソン 感想

華麗なる遺産で強烈な継母役を演じた、キム・ミスクが感動映画の母親役。
障害児の母親だからといって、最初から全て達観した善人ではない。

チョウォンの心は5歳のまま、しかし母親は迷い苦しみながら成長していく。
この映画の主人公は、チョウォンではなく母なのだろう。

美談だけではおさまらない、息子を差別した相手に対して、くってかかる母親のエゴ。
別居してしまった夫に、母の愛情を一身にうけている兄チョウォンに嫉妬する健常者の弟。

自閉症を演じきったチョ・スンウの演技がすさまじい。

あらすじの予想はいい意味で裏切られた。
安易なお涙頂戴が大嫌いな自分も、下手に美化されていないこの映画、そしてラストには心底感動してしまった。
心に残る名画。誰にでもおすすめしたい作品だ。

マラソン 映画情報

公開年:2005年
上映時間:115分
原題:말아톤(マラソン)
監督:チョン・ユンチョル

マラソン キャスト

チョ・スンウ:ユン・チョウォン、自閉症
キム・ミスク:ギョンスク、チョウォンの母
イ・ギヨン:チョン・ウク、コーチ
ペク・ソンヒョン:ユン・ジュンウォン、チョウォンの弟
アン・ネサン:ヒグン、チョウォンの父

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